「The Ordinary(オーディナリー)」が日本初上陸! 美容業界の常識を変えるCEOにインタビュー
「yoi」ではSDGsの17の目標のうち「3. すべての人に健康と福祉を」、「5. ジェンダー平等を実現しよう」、「10. 人や国の不平等をなくそう」の実現を目指しています。そこで、yoi編集長の高井が、同じくその実現を目指す企業に突撃取材! 今回は、2024年5月29日に日本での発売がスタートするカナダ発のスキンケアブランド「The Ordinary(オーディナリー)」について、CEO兼ブランド共同創設者のニコラ・キルナーさんにお話を伺いました。 【画像】yoi編集長高井の突撃♡ となりのSDGs
◆「The Ordinary(オーディナリー)」とは? 2016年にカナダで誕生したスキンケアブランド。科学的知見に基づいて厳選された成分を効果的に配合し、誠実な価格で提供。「品質は価格によって決まるものではない」と証明することに熱意を注ぐ、サイエンス・ファーストのアプローチから生まれた製品はすべて無香料、ヴィーガン、クルエルティフリー(動物実験を行わないこと)。@cosmeの公式通販サイト@cosme shoppingと日本全国20店舗の@cosme STOREから発売スタート。
美容業界に対する問題意識から生まれたポリシー、あらゆる面で「クリアであること」
高井: 美容業界に対する問題意識から生まれた「The Ordinary(オーディナリー)」が大切にされているという、「クリアであること」について伺えますか。 ニコラ: 「クリア」というのは、透明性であり、正直さであり、すべてが科学的根拠に基づくものである、ということです。私たちは、「クリーンビューティー」というカテゴリに違和感を抱いていました。なぜなら、そもそも「クリーン」についての明確な定義はなく、それを管理する機関も存在しないからです。 つまり、「クリーン」はマーケティングのための言葉でしかないんですよね。そこに違和感を覚え、抵抗する意味も込めて、私たちは「クリーン」ではなく「クリア」であることを重視しています。 高井: なるほど…! ブランドを紹介する文章の中に、「シンプルであることを大切にしていて、シンプルが複雑だということも知っている」という一文もありました。この謎解きのようなメッセージについて、もう少し詳しく教えていただけますか。 ニコラ: 例えば、私たちのクリエイティブチームは、パッケージひとつとっても「シンプルなほうがより難しい」と話します。シンプルだからこそ、さまざまなパターンがあり得ますから。そして、どんな大きな物事も、細かなディテールの積み重ねによって成り立っています。そうしたディテールを大事にすることが、大きな意味を成すという意味にもつながっています。 高井: シンプルに見えることも、多様なディテールによって構成されている。一目見てグッドデザインと感じるシンプルなパッケージにも、いくつものストーリーがあるのですね。