都内の自宅で遺体を1週間放置 区は「医療機関に安置」と誤認
東京都足立区で今月、生活保護受給者の男性(当時66)の死亡が確認された後、そのまま自宅で1週間、遺体が放置されていたことがわかった。区は「遺体は医療機関に安置されていると思い込み、把握が遅れた」と説明している。 区によると、ヘルパーが今月2日に男性宅を訪問した際、息をしていない男性を発見。ヘルパーを雇う介護事業者が区とクリニックに連絡し、訪問した医師が死亡を確認した。男性には同居する家族がいたが、外出中だったという。 区は家族と連絡が取れず、遺体が医療機関に安置されていると誤認。安置する場所を手配しないまま遺体が放置され、1週間後に男性の知人が自宅を訪ねて遺体を見つけたという。 区は再発防止のため「自宅や施設で死亡した遺体の安置場所を発見者や関係機関に必ず確認する」としている。(中村英一郎)
朝日新聞社