「VOCA展2025」VOCA賞は宮本華子に決定。奨励賞に諫山元貴、小林万里子。平面作品を対象とする美術賞
若手作家の登竜門
東京の上野の森美術館で2025年3月15日~3月30日に開催される「VOCA展2025」。その各賞の選考会が実施され、出品作家23組(24名)による作品の中から、グランプリとなるVOCA賞に宮本華子の《在る家の日常》が選出された。推薦者はキュレーターの関岡絵梨花。 また、VOCA奨励賞には諫山元貴、小林万里子、VOCA佳作賞には鮫島ゆい、𠮷田芙希子の作品がそれぞれ選出された。 VOCA賞の宮本華子は1987年熊本県出身、熊本県荒尾市在住。「家」や「家族」、「他者」とのコミュニケーションをテーマに制作する。受賞作品は、家をかたどるパネルの中に映像を組み込み、様々な日常や家族の様子を映し出し、複合的な表現方法が高く評価された。2024年夏に大川市立清力美術館にて「未来への視点Vol.2 シリーズ2 宮本華子個展~在る家~」を開催している。 2025年の開催で32回目となる「VOCA(ヴォーカ)展」は、平面美術の領域で国際的にも通用するような将来性のある若い作家の支援を目的に1994年より毎年開催している美術展。本展覧会では、全国のアートの現場に精通した美術館学芸員、研究者などが担当し、将来性のある40歳以下の若い作家を推薦する。推薦された作家全員に展覧会への出品を依頼することで、全国で活躍する作家たちにスポットがあたることが同美術展の特徴のひとつとなっている。
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