たとえ大金をもらえても…苦手な人に合わせるのは〈平成〉で終わり!? 「誰と会って誰と過ごすか」をわがままに選択できる人が幸せになれるワケ
意識は人(や親)から受け取ったバトンであり、次へ渡すべきギフトだ。
時間が歪むなら、新旧の何を大事にするかということも変わる。一般的にアジアでは、目に見えない五感以上の知覚を大事にし、欧米ではきちんと言語化することが良いことと思われているが、欧米の欧(ヨーロッパ)はより古いものを大切にし、米(アメリカ)はより新しいものを評価する傾向がある。 しかし時間が歪むなら、これらの文化的傾向はどう変容してゆくだろうか。その過程を想像するのはとても面白い。いずれにせよ、時間の時代は、目に見えにくいものに価値が移るからこそ興味深いものになる。そこには資本が介入しにくいからなおさらだ。 話は尽きないがまとめよう。 時間の密度は幸福へ直結する。そして幸福の本質は主観にある。したがって人々はKPI (Key Performance Indicatorの略。「重要業績評価指標」とされる、いわば中間目標のこと)を独自に設定し、それに基づいて生きる。それが短い人生なのか、長生きなのかは関係ない。 令和の時代、時間はもはや人々にとって一定でも平等でもない。それは個々人にとっての 「密度」という点において、まったく異なるものとなるだろう。 山口 揚平 ブルー・マーリン・パートナーズ株式会社 代表取締役
山口 揚平