メジャー注目の強力スラッガーの挑戦の行方 来季が日本ラストイヤーの可能性も? 「WBCに熱狂した人はオカモトを覚えている」
巨人の主砲・岡本和真が12月3日、契約更改交渉を行い、今季年俸から大幅アップとなる5億4000万円でサインした(金額は推定)。複数年契約は結ばず、単年での契約となったことが報じられた。 【動画】岡本和真がキング独走の24号!看板直撃の豪快弾の映像 プロ10年目シーズンとなった今季は全143試合で4番に座り、いずれもリーグ2位となる27本塁打、83打点をマーク。チームをけん引し、4年ぶりのリーグ優勝に導いた。 ただ目標とする日本一にはまたも手が届かず。CSファイナルSでDeNAに敗れたとあって、来季の目標には悲願の日本一を掲げた。 また近年の岡本には2023年のWBCの活躍もあり、日本球界屈指のスラッガーとして、メジャー球団からも熱視線を向けられている。 11月上旬にはMLB公式サイトにジョン・モロシ記者が「MLBへ向かう日本と韓国の次世代の才能ある選手」として記事を掲載。今オフ、メジャー挑戦を表明している佐々木朗希、菅野智之、小笠原慎之介とともに岡本をピックアップ。 岡本は世界一を奪還した2023年のWBCで米国との決勝戦でホームランを放つなど、国際舞台で存在感を示した。同記事の中では「WBCに熱狂していた人たちは2023年の決勝戦で米国チームと対戦して本塁打を放ち、勝利をもたらした日本の強打者としてオカモトを覚えている」と記された上で、「オカモトは右打席から安定したパワーを発揮し、過去7シーズンで平均33本塁打を放っている」と長打力をたたえている。 同記事の中ではすでに岡本を狙うMLB球団としてタイガースの名前を挙げるシーンも。理由としてはアジアでのスカウト活動に注力している点を挙げていた。 結果として来季も日本でプレーすることが決定。ただ単年契約を結んだことで、2025年オフの動向にも注目が高まる。今オフ、菅野のメジャー挑戦を後押しした球団が、来オフは主砲のポスティングを認める可能性はあるのか。岡本は順当にいけば、26年中に海外FA権を取得するとされる。 岡本は若い頃から巨人の4番を任され、責任感も強い。チームが低迷していたときは「自分が打てなかったから負けた」と公言したことも。8季続いた坂本勇人に代わって就任したキャプテンも2シーズン目に突入。背中で引っ張っていくタイプのリーダーとして、若手への目配りも欠かさないこともチームの和を保ってきた。 となれば、目指すメジャー挑戦に関して誰もが望む"大団円"はリーグ連覇から日本一を達成して、ファンからも納得して送り出される形だろう。 ともに本塁打王争いをくり広げてきたヤクルトの主砲・村上宗隆はメジャー挑戦を見据え、来季が日本球界でのラストイヤーになると宣言した。 果たして背番号25は来季どんな形でチームをけん引していくのか。またその後に続くキャリアデザインも引き続き、注目を集めそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]