フィリピン中部マスバテ州サンパスクアル沖で発見された、中国のものとみられる潜水型ドローン（2024年12月30日撮影、2025年1月2日提供）。AFP PHOTO / PHILIPPINE NATIONAL POLICE (PNP) BICOL REGION

【AFP＝時事】フィリピン警察は2日、同国中部沖で中国のものとみられる水中ドローンが回収されたと明らかにし、「国家安全保障に影響を及ぼす可能性がある」と警告した。 警察によると、昨年12月30日にマスバテ州サンパスクアルの海岸から9キロほど離れた沖合で漁師3人がドローンを発見した。 地元警察のアンドレ・ディゾン長官はAFPに対し、「HY-119」と記された黄色いドローンが水面に浮かんでおり、当局に引き渡されたと明らかにした。 ドローンは、フィンのついた魚雷形で、全長は約2メートル。 ディゾン氏は、インターネットでのオープンソースによる独自調査では、HY-119は「中国の水中航行および通信システム」を指し、「監視や偵察の用途がある」と説明した。 ディゾン氏によれば、ドローンに武器は搭載されていなかったが、警察は報告書で「国家安全保障に影響を及ぼす可能性がある」と指摘している。 ディゾン氏は、12月31日に警察から海軍に引き渡されたと付け加えた。 AFPはフィリピン海軍および在マニラ中国大使館に確認したが、コメントは得られていない。【翻訳編集】 AFPBB News