「酪農」と「畜産」は具体的に何が違うのですか? 業務内容や年収の違いを教えてください。
酪農と畜産はどちらが年収高い?
国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、業種別の平均給与で酪農や畜産が含まれる「農林水産・鉱業」は平均年収が333万円、給与所得者全体の年収平均は460万円でした。 農林水産省の「令和4年営農類型別経営統計」によれば、法人の「事業従事者1人当たり給与総額」の平均年収は表1の通りとなっています。 表1
※農林水産省「令和4年営農類型別経営統計」より筆者作成 これらを踏まえると、給与所得者全体の平均年収(460万円)よりも低く、特に「繁殖牛経営」が低い傾向にあるようです。肉用子牛の価格の大幅な下落に加え、ウクライナ情勢によって穀物の価格が上昇し、それにともない配合飼料価格が値上がり続けていることから、畜産業全体が厳しい事業環境にあると考えられます。
酪農は畜産の一部門、乳牛を扱います
畜産とは、主に牛や豚、鶏など、肉や乳、卵などを生産するために家畜を飼育する農業の1つであり、酪農とは、牛を飼育して牛乳の生産や乳製品の製造に特化した農業を指しており、畜産の一部門です。 現在、肉用子牛の価格の大幅な下落に加え、ウクライナ情勢によって穀物の価格が上昇し、それにともない配合飼料価格が値上がり続けていることから、畜産業全体が厳しい事業環境にあるようです。私たちの食卓を守る大切な産業として、酪農や畜産を社会全体で支えていきましょう。 出典 農林水産省畜産局 畜産・酪農をめぐる情勢 農林水産省 営農類型別経営統計 国税庁 令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告- 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部