アプリリア、優勝マシンから着想を得た新型『トゥアレグ・ラリー』を初公開。『トゥアレグ660』の最新モデルも同時発表
11月5日、アプリリアはアドベンチャーバイクの新型『Tuareg Rally(トゥアレグ・ラリー)』と『Tuareg660(トゥアレグ660)』の2025年モデルをイタリア・ミラノで11月7~10日に開催されたEICMA 2024(ミラノショー)で発表した。 【写真】優勝マシンのカラーリングを纏った『アプリリア Tuareg Rally(トゥアレグ・ラリー)』 アプリリア・レーシングは、2023年12月30日にパリ・ダカールラリーのDNAを受け継ぐ“アフリカ・エコレース”に初参戦した。そして、ラリー専用に開発された『トゥアレグ660』を駆るヤコポ・チェルッティが総合優勝を飾り、アプリリアにとってデビューウインを果たすという快挙を成し遂げた。 今回発表された『トゥアレグ・ラリー』は、アプリリア・レーシングの優勝マシンから着想を得て、オフロード性能を追求するべく開発されたアドベンチャーモデルだ。 カヤバ製240mmロングストロークのフロントサスペンションは、エンデューロ用に設計された内部コンポーネントを備え、不整地での高いコントロール性とより良いライディングフィーリングを実現している。 660cc並列2気筒エンジンには、52mmのスロットルボディと新開発のエンジンマッピングを採用し、加速性能やレスポンスなどのパフォーマンス向上がなされた。 ヘッドライト周辺のフェアリングは、空力性能を高めたよりスリムな形状となった。新しいアルミ製サンプガード、高さのあるフロントマッドガードに加え、頑丈なハンドガードとチェーンガイドなど、向上したオフロード性能に合わせた装備に置き換えられている。 カラーリングは、“ラリーレースレプリカ”のみ。アプリリア・レーシングの優勝マシンを再現しており、フロントフォークやハンドルバー、ホイールリムはゴールドアルマイトに仕上げられた。 また、同時発表の2025年モデル『トゥアレグ660』は、フロントフェアリングやエンジンユニットは、トゥアレグ・ラリーと同じものを備えるアップデートが施された。 カラーバリエーションも一新されており、“トルネード・グリーン”、“ヘイルストーム・ホワイト”と2種の新色を用意する。 今回のミラノショーで初公開された新型『トゥアレグ・ラリー』と2025年モデルの『トゥアレグ660』の価格や発売時期などの詳細は明らかにされていない。参考として2022年モデルのトゥアレグ660のメーカー希望小売価格は、“アシッド・ゴールド”が165万円(税込)、“インダコ・タージェルマスト”が167万2000円(税込)となっている。 [オートスポーツweb 2024年11月11日]