【意識高い就活生のリアル】2年生から「選抜コミュニティ」に参加した東大生の思い 30万円のコースでも「志望する戦略コンサルに入れれば安いぐらい」
就活を理由に2年でサークル活動休止した先輩に複雑な思い
早期化する就活競争に、大学生は否応なく巻き込まれる。「意識が高い人がいると、こっちまで巻き込まれて……」とボヤくのは、「大学名は出したくない」という国立大学2年生・弘樹さん(仮名)である。 「先輩で、ボランティアサークルを一緒にしていた人がいたのですが、去年、就活対策を理由に2年生の途中で活動を休止してしまいました。ただでさえ人手不足なのに、マジかと思いましたね。その人がエリートコンサル企業に内定したと聞いた時は、祝福よりも複雑な気持ちになりました。 他人の意思決定につべこべ言う権利は何もないし、就活が大事なのもわかるけど、2年生から就活を考えなきゃいけないのって、もはや大学に4年間通う意味もないような気もする。先輩のせいではなく、早くから就活をしなきゃいけない社会にうんざりです。インターンシップも当たり前だし、大学生生活のうち半分ぐらいは就活のことを考えなきゃいけないのって、なんかおかしくないですか」 意識高い就活生たちは、大学2年から就活に力を入れている現実がある。つづく後編記事では、拡がる大学生の“意識格差”と、彼ら/彼女らを“応援”する大学の実態について見てみよう。 ■後編記事:「そんな経歴あり得るの?」集団面接で一緒になった女子学生の発言に唖然…就活早期化で広がる大学生の意識格差