選手紹介/13 伊藤優内野手(1年) 守備武器に虎視眈々 /東京
<第91回選抜高校野球> 定位置の二塁手は黒川麟太朗選手(2年)だが「追い越したい目標の選手」とライバル心を燃やす。得意の守備で、レギュラー入りを虎視眈々(たんたん)と狙っている。 小学3年の時、地元の軟式野球チームが開いたスピードガンコンテストに参加。66キロを計測し「野球って楽しいな」と入団を決めた。高校に入ってからは、苦手意識のあった打撃の強化を図り、下半身の力を柔軟に使う練習を繰り返している。 夏の群馬遠征で成果が表れ、高打率を残してAチーム(1軍)に昇格。背番号を獲得した。高校の公式戦初打席は秋の神宮大会。「思い切り振ってこい」と永田昌弘監督に言われて迷いが吹っ切れ、見事に右前打を放った。試合後、観戦に来ていた祖父に「思わず叫んだ」と言われ、うれしさがこみ上げた。 課題は一層のパワーアップだ。筋力をつけようと、昼食は通常のお弁当に加えて、おにぎり4個とパンを食べる。それが奏功したのか、夏から体重が2キロ増えた。「どんな場面で出場しても自分の仕事をこなしたい」と準備に余念がない。【川村咲平】=つづく ……………………………………………………………………………………………………… ▽右投げ左打ち▽身長165センチ▽体重58キロ▽出身・稲城シニア