「斎藤さ~ん」兵庫県知事選で斎藤元彦前知事の第一声に300人超の聴衆、不信任決議受け失職
兵庫県知事だった斎藤元彦氏(47)の失職に伴う県知事選が31日、告示された。 パワハラなど疑惑告発文書問題を巡り兵庫県議会で不信任決議を受け失職した斎藤氏は、再選を目指し出馬した。 【写真】有権者に県政の混乱を謝罪する斎藤元彦前兵庫県知事 神戸市内の広場で開いた斎藤氏の出陣式には300人を超える聴衆が集まった。斎藤氏が広場に登場すると「斎藤さん~」「頑張って~」の声が飛んだ。支援者と握手を交わし、小さな箱の上に立ち、マイクを握った斎藤氏は「県民のみなさんに多くのご迷惑をかけて申し訳ない」と謝罪。疑惑は否定し、「自分のやってきた方向は間違っていなかった」と第一声をあげた。 「いろんな政治家、政党が斎藤を勝たせるわけにはいかないと強い声がある。斎藤か斎藤以外か。私は絶対に負けるわけにはいかない」と言葉を強め、「改革を止めるわけにはいかない」と話すと、拍手が起こった。 兵庫県知事選には、いずれも無所属で日本維新の会を離党した前参院議員清水貴之氏(50)、元尼崎市長稲村和美氏(52)、共産党推薦の新人の医師大沢芳清氏(61)ら過去最多の7人が届け出た。 稲村氏は県庁前で第一声。「職員が本来の力を発揮できる風通しの良い県庁にしていかなければ」と訴えた。 清水氏は市内の事務所前で「対話で県政を立て直す」と支援者にあいさつした。大沢氏はJR元町駅前で「自由に話し合える環境をつくり、県政を正常化する」と訴えた。 ほかに立候補を届け出たのは、いずれも無所属新人の政治団体「NHKから国民を守る党」党首立花孝志氏(57)、レコード会社社長福本繁幸氏(58)、ニュース分析会社社長木島洋嗣氏(49)。 投開票は11月17日。