「盛岡からオリンピックへ」今季W杯初優勝から躍進続くスピードスケート吉田雪乃選手に聞く 岩手
11月22日の長野、29日の北京とスピードスケートのW杯女子500mで2連覇を果たした吉田雪乃選手がIBCの単独インタビューに応えました。「盛岡からオリンピックへ」を目標に掲げる吉田選手に今シーズンの展望を聞きました。 【写真を見る】「盛岡からオリンピックへ」今季W杯初優勝から躍進続くスピードスケート吉田雪乃選手に聞く 岩手 吉田選手は11月22日に長野市で行われたスピードスケートのW杯開幕戦・女子500mで37秒74の自己ベストで優勝。 ズバリ、W杯初制覇を果たした感想を聞いてみました。 (吉田雪乃選手) 「本当に正直自分が優勝したっていうのが実感がなくて。皆さんからおめでとう って言われてやっと、優勝したんだっていう気持ちになりました。 100mが自己ベストで入ったので、加速を生かして400m滑れたかなっていう形だったんですけど。最後ちょっと焦ってしまって、引きつけが遅くなってもたついてしまったところはあったので、そういう改善点はありました。 日本語でラップを言う放送も聞こえてましたし、あとはバックストレートにラップ板を出してくれるコーチがいるんですけど。パックストレートで0.4という文字が見えて、自己ベストだって思いながら滑ってました」 実感がわかなかったというW杯の初優勝。 しかし、吉田選手は翌週29日の北京大会で自己ベストを再び塗り替える37秒68を出して2大会連続優勝。 世界のトップスケーターとして不動の地位を得ます。 (吉田雪乃選手) 「(Q.この1年間の中にどんな変化があったと思っていますか?) そうですね。昨年と一番大きく変えた点は500mだけではなく、1000mにも力を入れて練習してきたということが、一番タイムが伸びたきっかけだと思います」 W杯の出場権を獲得するために10月の全日本距離別選手権にピークを持ってきた2023年とは異なり、2024年はシーズンを通して戦える体づくりのために夏場に自転車の長距離ロードで持久力を蓄えました。 盛岡市出身の吉田雪乃選手は盛岡工業高校卒業後盛岡市内の企業に就職し、母校を拠点に恩師であるスケート部の植津悦典監督の指導を仰いでいます。