今夏契約満了で無所属のディ・マリア、ベンフィカ残留へ? 夢見た古巣への復帰は断念か
ポルトガルメディアの『オ・ジョーゴ』は11日、2023-24シーズンでベンフィカとの契約が満了となったアルゼンチン代表FWアンヘル・ディ・マリアが新シーズンもベンフィカでプレーすると報じた。 ディ・マリアはアルゼンチンのロサリオ市を本拠地とするロサリオ・セントラルの下部組織を経て同クラブのトップチームで2005年にプロデビュー。2007年にベンフィカに移籍しヨーロッパに戦いの舞台を移すと、レアル・マドリード、マンチェスター・ユナイテッド、パリ・サンジェルマン(PSG)、ユヴェントスなど名門クラブで実績を重ねたあと、2023-24シーズンからベンフィカに復帰し、公式戦48試合に出場し17ゴール15アシストを記録した。 また、アルゼンチン代表では2008年にデビュー以降これまで144試合に出場し31ゴール32アシストと長年にわたり主力として活躍してきたが、コパ・アメリカ2024限りでの代表引退を表明している。 そんなディ・マリアは以前から母国メディアに対し「ロサリオ・セントラルでタイトルを取るのが夢だし、それを達成したい。特に、コパ・リベルタドーレスの優勝は夢というよりも、歴史的なことだ。それが達成できれば自分のキャリアの締めくくりとして最高だね」と古巣復帰への想いを強調していた。 しかし、ロサリオ市では麻薬組織の抗争など治安悪化が大きな問題となっており、3月25日早朝には同市の治安の良いエリアに住むディ・マリアの両親の家に脅迫状が届けられた。そこには、「あんたの息子に『戻ってくるな』と伝えるんだ。戻ってくるなら、家族が死の恐怖に直面するぞ。州知事でさえも、あんたたちを助けることはできないだろう。俺たちは紙をまき散らすだけじゃないからな。銃弾と死体が投げ込まれるだろう」と書かれていた。 このような状況下でディ・マリアはロサリオ・セントラルへの復帰を断念。ベシクタシュもディ・マリアの獲得に興味を示したが、同選手は2024-25シーズンもベンフィカでプレーすることでクラブと合意に至り、コパ・アメリカ2024終了後に正式発表される見込みだと伝えられている。
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