727ps&1000Nmのモンスター!新型BMW M5日本発売!! サーキット直系の"駆け抜ける歓び"を実現したPHEVは、お値段据え置き1998万円!?
ビー・エム・ダブリュー株式会社(以下、BMW)は2024年10月2日(水)、5シリーズのトップグレードとなるハイパフォーマンスセダン、BMW M5の日本発売をアナウンスした。「FREUDE by BMW」で行われた発表会の様子と、アンベールされた日本仕様の新型BMW M5の姿をお見せしよう。 REPORT&PHOTO:MotorFan.jp 【画像】ついに発売されたBMWのハイパーサルーン、新型「M5」。。 新型BMW M5は2024年6月にティザーイメージの公開に続き正式発表され、市場導入は同年11月頃とされた。そして、日本仕様については10月2日(水)にBMWのブランド発信基地である「FREUDE by BMW」にてアンベールされ、同時に発売がアナウンスされた。 新型BMW M5は事前に発表されている通り、4.4L V型8気筒ツインターボエンジンとトランスミッションに高性能モーターを組み合わせたM専用プラグインハイブリッドシステム「M HYBRIDシステム」を搭載したプラグインハイブリッド車(PHEV)となった。 M5は1973年の初代モデル(E28)から7世代目。新型M5は2023年に7年ぶりのモデルチェンジをはたした第8世代BMW5シリーズがベースとなっている。7世代に渡るM5の歴史の中で初のPHEV車となったわけだが、電動時代を見据えたサーキット直系の"駆け抜ける歓び"を実現しているという。 長谷川社長によるとBMW M5は2022年の世界販売が17万台、2023年が20万台と増加。世界的にハイパフォーマンスサルーン市場は好調ということもあり、新型BMW M5への期待も大きいようだ。 エクステリア フルモデルチェンジされた5シリーズの、伝統的なデザインを踏襲しつつ一新されたコンセプトによる格式ある存在感とエレガントさを感じさせるデザインは、各所に配されたカーボンパーツや専用のエアロパーツによりマッシブな雰囲気を漂わせる力強い佇まい。 フロントは5シリーズより75mm、リヤは48mmもワイドなフェンダーに加え、張り出したサイドスカートやディフューザー形状のリヤバンパースカート、そこから覗く4本出しマフラーなどスポーティを超えて実にレーシー。"M"モデルがサーキット直系であることを強く感じさせる。 世界標準のパノラマルーフに対し、日本仕様はカーボンルーフを標準装備として30kgの軽量化と低重心化。サイドミラーや控えめなトランクスポイラーもカーボン製とすることで、PHEVの重量級ボディを前後重量バランス50:50にまとめ上げている。 インテリア レッドのシートにブルーとカーボンをあしらったインテリアはかなりスポーティな仕立て。12.3インチのインフォメーションディスプレイと14.9インチのコントロールディスプレイで構成されたBMWカーブドディスプレイにより近未来的なコックピットとなっている。 インターフェースもボタン類を極力少なくなったことでより洗練された印象になっている。一方でセンターコンソールにはMトリコロールのアンビエントライティングが可能になっているなど、Mモデルであることを主張する。 パワートレーン エンジンは4.4L V型8気筒DOHCツインターボで、最大出力585ps/最大トルク750Nmを発揮。モータースポーツ由来のクロスバンク型排気レイアウトにより、排気干渉やターボラグを抑えたスムーズなレスポンスと出力特性を実現している。 新型BMW M5には出力197ps/トルク280Nmのモーターを8速Mステップトロニックトランスミッションに組み込んだM専用のプラグインハイブリッド「M HYBRIDシステム」を搭載。システム最高出力・最大トルクは727ps/1000Nmに達する。 0-100km/h加速は3.5秒、中間加速となる80-120km/h加速は2.2秒というダッシュ力もそのパワーとトルクの賜物だ。 電池容量は22.1kWhを確保し、70kmまでのモーター走行も可能になっている。 バランスの最適化により、PHEVの重量面の不利をクリアしつつ、アダプティブMサスペンション、アクティブMデファレンシャル、そしてM5発採用となるインテグレーテッドアクティブステアリング(後輪操舵)といった先進の車両制御技術によりサーキット走行を前提としたパフォーマンスを実現しているのもMモデルならでは。 Mモデル専用の四輪駆動システム「M xDrive」は、ドライビングダイナミクスコントロール(DSC)が日常からサーキットまで安定した走行をサポート。Mダイナミックモードでは駆動配分をリヤ寄りにしてアクティブなドライビングを楽しめるほか、DSCをオフにすれば2WDモードでFRの走りをシステム介入無しに味わうこともできるという。 1998万円は先代モデルから据え置き PHEV化された新型BMW M5だが、価格は先代モデルから変更なく1998万円と発表された。BMWは電動化のコスト負担を価格に転嫁しない、ユーザーの負担としない方針だという。 ハイパフォーマンスカー市場においても、価格が2000万円を超えるとユーザーがグッと限られてくる。BMWはこのM5がもたらす"駆け抜ける歓び"をより多くの人に届けるべく、日本での価格を先代から据え置くこととした。 BMW M5 specifications サイズ:全長5096mm×全幅2156mm×全高1510mm ホイールベース:3006mm エンジン:V型8気筒DOHCツインターボ(ガソリンエンジン) 排気量:4395cc 最高出力:585ps(430kW)/5600-6500rpm 最大トルク:750Nm/1800-5400rpm モーター出力:197ps(145kW) モータートルク:280Nm システム最大出力:727ps(535kW) システム最大トルク:1000Nm 2024年10月2日(水)に発売となったが、デリバリー開始は2024年11月中旬以降が予定されている。 となると、8月にワールドプレミアとなったM5ツーリングの発売と日本導入も期待せずにはいられない。 新型BMW M5をイメージした期間限定スペシャルメニュー 発表会の会場となった「FREUDE by BMW」はBMWのブランド発信基地。食事やティータイムを楽しむことができる「CAFÉ & BAR B」も併設している。10月3日(木)からは、新たに発売された新型BMW M5をイメージしたメニュー「ブリトーボウル」を10月28日(月)まで期間限定で提供する。 BMW M5の「知性と野生を兼ね備えた特別なモデル」というコンセプトを、見た目の繊細さと味わいのワイルドさという二面性を持つ料理として実現。 ブラック・ライム・ライスとブラック・ビーンズの黒、カルニタスとピコデガヨの赤、ワカモレとエディブル・フラワーの青が調和し、繊細かつ洗練されたひと皿になっている。ブレンドスパイスとチポトレ・ソースの辛味がワイルドな風味を演出。ライスボウルとして食べるもよし、ブラックトルティーヤに包んで食べるもよし、好みのアレンジで楽しめるメニューだ。 CAFÉ & BAR B(FREUDE by BMW内) 住所:東京都港区麻布台1-3-1麻布台ヒルズ タワープラザ1F 営業時間:11:00~14:00(ランチタイム)/14:00~17:00(カフェタイム)/17:00~22:00(ディナータイム) 定休日:なし ドリンク:オールデイ提供(テイクアウトも可)/17:00~22:00(バーカクテル・モクテル)
MotorFan編集部