半歩先を行く男なら知ってて当たり前!?のキーワードは「ネオ・◯◯◯◯◯」
レディースファッションの「ネオ・ウエスタンスタイル」もチェック!
往々にしてレディースファッションのトレンドはメンズファッションのトレンドよりも一歩先を行っているが、ネオ・ウエスタンにおいてもそれは例外ではない。レディースファッションでは、2023年の夏頃よりロデオ選手のアダン・バヌエロスと交際中のベラ・ハディッドや、ケンダル・ジェンナーなどのセレブリティがウエスタンのアイテムを着用し始めたことで、人気を集めている。その中でも特に注目を集めているのがビヨンセだ。テキサスにルーツを持ち、幼少期からロデオなどに親しんできた彼女は、キャリアを通してウエスタン要素をファッションに取り入れていた。
彼女は2016年頃より、『Daddy Lesson』などのシングルでカントリー&ウエスタンミュージックへアプローチを行っていたが、彼女の人種によって一部のカントリーファンから批判を浴びていた。そういった背景から、批判をこめて2024年3月29日にカントリー要素の強い『Cowboy carter』というアルバムをリリースし、全米アルバム・チャート初登場1位を獲得したことで、さらにウエスタンスタイルの牽引者として注目を集めている。ウエスタンスタイルをさらに掘ってみたいという方は、是非レディースのウエスタンスタイルを掘ってみてはいかがだろうか。 編集部 安藤「カントリー・アンド・ウェスタンミュージックは今音楽でもホットな話題となっていて、チャートでもポストマローンやモーガンウォレンなど、様々なアーティストによるカントリーミュージックを見受けることができます!」
ネオ・ウエスタンスタイルの手引き①「そもそもウエスタンスタイルとは?」
いわゆるウエスタンスタイル=カウボーイスタイルと言っても差し支えないだろう。その起源は1848年のゴールドラッシュに遡る。当時ヨーロッパから移住し、牛飼いの文化を持ち込んだ彼らは馬を使って牛の世話をしていた。それがカウボーイと呼ばれるようになり、現在まで受け継がれている。1930年からは『駅馬車』などの西部劇や、ジミー・ロジャースなどに始まるカントリー&ウエスタンミュージックの流行により、カウボーイのスタイルがファッションとして意識されるようになってきた。具体的な当時の人気スタイルとしては、サスペンダーで吊ったリーバイスの501にウエスタンシャツの組み合わせ。5~60年代になると、ラングラー、リー、モンゴメリーワードなど、新たなカウボーイ向けブランドも現れ、よりファッションジャンルとしても確立されていった。テンガロンハットにウエスタンシャツを合わせ、ワイドベルトにデニムを履くようなウエスタンスタイルも、この年代以降のスタイルがベースとなっている。以下の写真は1960年公開の映画、『荒野の7人』のもので、まさに現代で想像されるカウボーイといったスタイルだ。 編集部 安藤「ジーンズとカウボーイは深い関わりを持っており、Levisの代表的なディテールであるバックポケット部分の赤パッチは、カウボーイたちのロデオ大会で選手がLevisのデニムを穿いていると一目で判別できるように追加されたという歴史があります!」