カブス・鈴木誠也のトレード話、「前交渉段階の話し合いが既に始まった」と米大物記者 編成トップは「来季もカブスにいると期待している」と火消しに躍起
カブスの鈴木誠也外野手(30)とアストロズのカイル・タッカー外野手(27)が絡むトレードの交渉が始まった。11日(日本時間12日)、米国を代表するジ・アスレチックのケン・ローゼンタール記者らが報じた。 ◆畠山愛理さん投稿、カブス・鈴木誠也と愛息のバックツーショット【写真】 複数の関係者が同記者に明かしたところによれば、カブス側は鈴木とイサック・パレデス内野手(25)、アストロズ側はタッカーを含むトレードの『前交渉段階の話』が既に始まった。 トレード話が急に熱を帯びたのは、前日だ。鈴木の契約には全球団へのトレードを拒否できる『完全ノートレード条項』が盛り込まれているが、地元AM局WSCRによれば、ウルフ代理人は鈴木自身が「しかるべき状況ならば」トレードに応じる姿勢だと明かした。 「ジェド(カブスのホイヤー編成本部長)が『このトレードは見逃せない』と思えば、セイヤも検討するだろう。ジェドに『もしセイヤをトレードしたい場合、柔軟に対応してくれるだろうか?』と尋ねられたから、『そうするつもりだ』と返した。セイヤに話したところ、彼も『しかるべき状況ならば柔軟にいく』と言ってくれた」 また、今季のカブスは本職が右翼の鈴木を8月半ばからDHにほぼ固定した影響もあるようだ。「セイヤはキャリアのこの段階でフルタイムの指名打者になりたがっていない。これまでの野球人生で外野手として高いパフォーマンスをしてきた。それこそ、彼がよって立つものであるはずだ」と同代理人。 同局は「『しかるべき状況』という言葉は、鈴木がフルタイムのDHでいたくないこととリンクしている」「この要素が、今回のトレード話の状況を複雑にしている」と伝えた。 一方のホイヤー編成本部長は「役割やDHのことも含め、われわれはいろんなことを話し合った。だが結局のところ、彼(鈴木)は本当にいい選手だ。来季? カブスにいると期待している」とコメント。同局はこれを「一方に傾いてしまったバランスを平衡に戻そうとする作戦を取ってきた」と評した。
中日スポーツ