最近人気の「マルタ」移住、実際の住み心地はいかに?“海外に住んでいる日本人”に聞いてみた「世界のリアルな住み心地」
「EXPAT by COURRiER Japon 海外で暮らしてみたら」は、世界各地に暮らす日本人がリアルな情報を発信するプラットフォームです。11月に掲載された投稿のなかから、注目の記事4本をご紹介します。 【画像】本場に劣らない、米国で食べる「インドの炊き込みご飯」ビリヤニ
ベルリンの壁崩壊と移民問題
2024年11月9日で、ベルリンの壁崩壊から35年を迎えました。デュッセルドルフ在住のヤマザキメグミさんは、こう書いています。 「『ベルリンの壁崩壊から35周年』のニュースで必ず話題にのぼるのが、果たして本当の意味でドイツはunite(一体化)しているのか、という問題。ドイツだけでなく、いまヨーロッパでは、反移民政策を中心に掲げるポピュリズム政党が大躍進を遂げて話題になっています。そしてドイツの極右政党『ドイツのための選択肢(AfD)』も旧東ドイツの地域で圧倒的に躍進していると聞きます。 2024年7月にはAfDが中心となり、欧州議会で新たな会派『主権国家の欧州(ESN)』を発足させました。ここにきて極右会派が急速に増えているのです」 さらに、ドイツは移民政策には寛容であるものの、その移民のなかでも格差があると指摘します。 「同じ『ヨーロッパ人』とみなされるウクライナからの難民は手厚く保護され、難民申請をすることなく、ドイツの社会保障や労働許可などが与えられるそうです。一方、シリアなど中東からの難民、移民は扱いが全然違う。まず難民申請をおこなわなければならず、そのあと何ヵ月も何年も許可が降りるのを待たなくてはなりません。住宅もプレハブみたいなところに押し込められて、良い職にも就けないのです」
「外国人」であることが心地良い国
「北海道生まれ、福井県育ちのロシア人」、現在マルタ在住のNinaさんが自身の住むイムシーダを紹介してくれています。 イムシーダは、バレッタやスリーマ、サンジュリアンなど人気の観光地の「ちょうど中間くらい」に位置する住宅地。 「イムシーダ中心部は海に面しており、マルタ有数のマリーナには数多くの個人所有のボートやヨットなどが並んでいます。そこから坂を上ると、マルタ大学のキャンパスが。私のアパートも坂のてっぺんにあり、ベランダからは180度のシティービューが広がっています。『うちからマルタという国の半分が見えるよ』と良く冗談で言いますが、あながち嘘ではないかもしれません」 イムシーダの魅力は、バレッタやスリーマまで徒歩圏内なので生活必需品はすぐに手に入り、娯楽にも事欠かないことだといいます。また、学生や若者が多いエリアで「世界中から面白い経歴の人たちが集まる」そうで、その雰囲気は「まるでドラマ『フレンズ』のたまり場」なのだとか。 イムシーダの開放的な雰囲気が伝わってきます。