ミーガン・ザ・スタリオン、青少年の自殺防止キャンペーンに参加「助けを求めることは、自分を弱くするものではない」
米カリフォルニア州公衆衛生局(CDPH)が、世界メンタルヘルス・デー(10月10日)に際し、【グラミー賞】受賞アーティストでメンタルヘルス擁護者のミーガン・ザ・スタリオンと連携し、「Never a Bother」キャンペーンを発表した。 このキャンペーンは、青少年の自殺防止を目的としており、自殺予防のためのツールに関する意識を高め、リソースを提供することを目指している。 「Never a Bother」の告知動画では、ミーガンが自身のメンタルヘルスや、この問題について率直に話すことの重要性、そしてキャンペーンを通じて青少年が利用できる無料の危機管理リソースについて語っている。彼女のコメントは、米ビルボードのR&B/ヒップホップのエグゼクティブ・ディレクターであるゲイル・ミッチェルとの最近の動画インタビューから引用されたものだ。 ミーガンは、「自分のメンタルヘルスについて気軽に話せるようになるまで、長い時間がかかりました」と動画で述べ、「助けを求めることは、自分を弱くするものではないんです。実際に助けを求めることで私は力をもらい、より強くなるための手段を得ることができました。だから、ホッティーズ(ミーガンのファン総称)のみんなにも助けを求めてもいいんだよって伝えたいです。あなたたちは決して迷惑なんかじゃないんだよ」と語っている。このメッセージが込められた動画は、彼女のインスタグラムやTikTokチャンネル、そして「Never a Bother」のウェブサイトやSNSで公開されている。 このキャンペーンは、CDPHの自殺予防局の監修のもと、米カリフォルニア州の若者とともに、また若者のために作成されたもので、自殺が極めて重要な問題になっていることについての認識を高めることを目的としている。CDPHが引用したデータによると、2018年から2022年にかけて、カリフォルニア州における10歳から25歳までの若者の死因の第2位が自殺だった。CDPHは、このキャンペーンで特に焦点を当てているのは、“自殺の影響を不釣り合いに受けている若者”だとしている。 ミーガンのメッセージに共鳴する形で、「Never a Bother」のウェブサイトでも、“あなたは決して迷惑な存在ではない”と強調されており、「落ち込んでいる時や危機的な状況、言葉にできないことでも、自分自身や友人のために助けを求めてください」というメッセージが記されている。さらに、サイトでは人生に打ちのめされそうになった若者たちやその状況から救ってくれた友人たちの実体験も紹介されている。青少年や若者と共有するための資料も、キャンペーンのウェブサイトからダウンロードできる。 ミーガン・ザ・スタリオンは、音楽活動と並行してメンタルヘルスの啓発にも力を入れており、昨年は「Seize the Awkward」キャンペーンの一環として公共広告にも出演した。また、彼女が設立した、ピート・アンド・トーマス基金は、女性、子供、高齢者、そして十分なサービスを受けられていない地域社会にリソースを提供している。 「Never a Bother」キャンペーンは、米カリフォルニア州保健福祉局が展開する「子ども・青少年行動保健イニシアチブ(CYBHI)」の一部として実施されている。このキャンペーンは、「自殺予防とメンタルヘルスに関するリソースへの認識を高め、命を救うための介入スキルを養い、助けを求める行動を促進する州の取り組みを続けるもの」とプレス・リリースの中で説明されている。