マイホームには「エアコン」よりも「全館空調」?それぞれの費用を教えて!
マイホームを検討すると、「全館空調」を導入したほうが快適に暮らせるのではないか?と考える方もいるでしょう。しかし、全館空調は24時間稼働するイメージがあるため、電気代がどれくらいかかるかという不安もあります。 そこで今回は、マイホームを建築する際、エアコンより全館空調を導入した方が年間の電気代は安くなるのかについてご紹介します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
全館空調とはどんな機能?
全館空調とは、部屋ごとに空調するエアコンとは異なり、家の中全体を一定の温度に保ち、快適に過ごせるように調節する機能です。全館空調を導入すれば、自動で暖めたり冷やしたりしてくれるため、人が温度を調節する必要はありません。 全館空調には、天井からの吹き出し型や床下冷暖房型などさまざまなタイプがありますが、多くのメーカーは天井からの吹き出し型を採用しています。基本的に24時間稼働できる機能ですが、製品によっては必要ないときは停止しておくことも可能です。
全館空調の年間の電気代
全館空調の年間の電気代は、40坪4人家族の家庭で約10万円、50坪4人家族の家庭で約13万円です。省エネタイプの全館空調なら熱交換型換気システムを導入しており、排気の熱を再利用するため、省エネ効果で経済的です。 ただし、全館空調が故障した場合、高額な修理費用がかかるため注意しましょう。故障をできるだけ避けるには、定期的なメンテナンスやフィルター交換などが大切です。
エアコンの年間の電気代
エアコンの年間の電気代も計算してみました。 あるエアコンの年間の期間消費電力量は1022キロワットアワーとされており、ある電力会社の1キロワットアワーの電力量料金は30円とされています。このことからエアコンの年間の電気代は、1022キロワットアワー×30円=3万660円になります。 ただし、これはエアコン1台の計算となり、戸建ての場合それぞれの部屋で計4台のエアコンを稼働させると、年間で3万660円×4=12万2640円の電気代が必要です。ただし、エアコンは季節によって使用しない期間や冷暖房どちらを使用するかで毎月の電気代は大きく変わります。 年間の電気代は目安となりますが、4台程度家庭にエアコンを導入するのであれば、全館空調より電気代は高くなる可能性が高いでしょう。