卓球フランス戦 戸上隼輔が銅メダルへ望みつなぐ!完全アウェーの状況でスタンド煽る強心臓 厳しい戦い勝ち抜く
「パリ五輪・卓球男子団体・3位決定戦、日本-フランス」(9日、パリ南アリーナ) ゲームカウント0-2と後がなくなった状況で第3試合は戸上隼輔とアレクシ・ルブランとのシングル戦。見事に3-1で勝利し、銅メダルへの望みをつないだ。 崖っぷちに追い込まれても攻めの姿勢を貫いた戸上。第1ゲームで自らのペースを崩さず、ルブラン兄を圧倒した。多彩なサーブと粘り強い攻撃で主導権を引き寄せると、第2ゲームは互いに点を取り合う展開に。それでも戸上がペースを崩さず、ルブラン兄のミスを誘って突き放した。 終盤に怒涛の追い上げを食らうも最後は押し切った戸上。第3ゲームは緩急を使い、うまく相手を前後に揺さぶった。ミスから同点に追いつかれたが、ラリーになっても根負けせず。惜しくも反撃にあったが、簡単には落とさなかった。 第4ゲームでは得点を決め、両手を広げてスタンドを煽るような仕草も見せた戸上。リードを許したが、終盤に追い上げて試合を振り出しに戻した。鮮やかな緩急で逆転に成功し、そのまま押し切った。 スタンドは開催国・フランスのファンで埋め尽くされ、日本からすれば完全アウェーの状態に。相手がビハインドの展開になれば大きなチャントがわき起こる中でも、冷静にゲームを進めた。