91歳の料理家・小林まさるさん。認知症予防のカギは「歩く」「ながら脳トレ」そして「嚙む」【義父・義娘の最強コンビ!小林まさみ・まさるの「ハッピーごはん」③】
料理研究家・小林まさみさんのアシスタントとして、さまざまなバラエティ番組にも出演する義父(夫の父)の小林まさるさん。まさみさんの鋭いツッコミに素早く反応したり、さっとかわしたり。瞬発力のある対応で、見る人の笑いを誘う。今回は91歳にして、そんな「冴えた脳」を維持するまさるさんの生活習慣に迫る。
食材の買い出しと愛犬の散歩で、毎日1万歩
「シニア料理研究家」として単独でも活動するまさるさんだが、現在もまさみさんのアシスタント業務として、ほぼ毎日食材の買い出しに出かける。 「買い出しには歩いて行くよ。最寄り駅の近くのスーパーまで往復するとだいたい7000歩くらい。でも、買い出しが1軒ですむとは限らないからね。目当てのものがそのスーパーになかったり、買ってきたものに対してまさみちゃんから“ダメ出し”が出たりすれば、また別のスーパーへ行かなくちゃならない。一日1万歩を超える日も多いよ」(まさるさん)
また、買い出しに加えて、犬の散歩にも毎日出かけている。 動物との触れ合いは、脳の活性化に効果的といわれている。
小林家の愛犬・ヴァトンは雌のラブラドールレトリーバー。「日本盲導犬協会」から預かっている繁殖犬だ。 このように、買い出しや犬の散歩で「毎日歩く」というのが、どうやらまさるさんの体と脳を元気に保つ秘訣のよう。というのも昨年、まさるさんはコロナとインフルエンザにかかって1週間くらい寝込み、外出できない生活が続いた。 「会話の反応が鈍くなり、心配になりました。そういえば以前、テレビか何かで医師が、『足を動かすことでその振動が刺激となって脳に伝わり、脳の活性化につながる』と話していたのを思い出して、本当にそうなんだなと思いました」(まさみさん) また、まさるさんは千葉県に住む娘さんの家に滞在し、戻ってくるとちょっと体力の衰えを感じるそう。というのは、千葉県での移動はほぼ100%車を使用。ほとんど歩かない生活が10日間くらい続くので、東京の自宅での生活に戻ると、少し歩いただけで息切れがしたり、ふらっとすることがあると言う。 「それに、娘のところでは俺はお客さんだからね。何もすることがない。自分の家にいると、買い出しだ、洗いものだとこき使われちゃう(笑)。それがボケ防止に役立っているのかもしれないね」(まさるさん)
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