【首都大学リポート】優勝を手繰り寄せる一発を放った日体大・黒川怜遠 目指すは昨年の成績を超える日本一
兄は楽天でプレー
黒川は野球一家で育ったことで知られ、父・洋行さんは1993年に上宮高で春のセンバツに優勝。長兄・大雅さんは日南学園高で甲子園を経験し、次兄・史陽さんは智弁和歌山高で甲子園に1年夏から5季連続で出場。現在は楽天でプレーしている。そして、三男の怜遠も星稜高の2年秋は北信越大会でベスト4。 最後の夏は石川大会で8強まで勝ち上がるもコロナのため、準々決勝を前に辞退することとなり甲子園に出場することはできなかったが名門校でクリーンアップを務め、現在は日体大のキャプテンを任されている。 黒川の打席でのルーティンを見てみると、バットでベースを叩いてからピッチャーの方向へバットを向けているが、これは次兄・史陽さんのルーティンを真似たもので「小さい頃からやっているのですが、このルーティンをすることで余計なことは考えなくなりますし、どっしりと構えることができるんです」とかなり影響を受けているようだ。 11月初めに開幕する関東大会へ向け「4年生にはお世話になっているのでもっと長く一緒に野球がやりたい」と語った黒川。日体大は昨年の関東大会は準優勝し、明治神宮大会で4強だったが、フレッシュなキャプテンに導かれ、昨年の成績を超える日本一を目指す。 文=大平明
週刊ベースボール