「先生役」の選手も刺激 聖光学院の野球教室に小学生260人が参加
今夏の甲子園に出場した聖光学院が8日、小学生を対象にした野球教室を福島県桑折町の同校野球場で開き、県内外から約260人が集まった。3回目の今回は、この春に創部した女子野球部の生徒も小学生に指導した。 【写真】聖光学院の選手と一緒にノックを受ける小学生たち=2024年12月8日午前9時38分、福島県桑折町、滝口信之撮影 野球人口減少をくいとめ、中学校進学後も野球を続ける子どもたちを増やそうと、2022年から始まった。この日は「先生」役の選手たちが、小学生にキャッチボールやバントについて指導したほか、グラブなど道具の手入れ方法や野球のルールを教えた。 参加した桑折町の小学6年生、大槻大翔(たいが)さん(12)は打撃の際に下半身をしっかり使うように教えてもらったという。「中学では硬式野球に挑戦するので、きょう学んだことを忘れず、ホームランを打てるようになりたい」と意気込んだ。 指導した選手にも刺激があった。女子野球部の千葉桧花里(ひかり)さん(高校1年)は「子どもたちが純粋に野球を楽しんでいる姿を見て、楽しくやることが大切だな、と再認識した」と話す。将来は指導者を目指しているといい、「(男子の)3年生は子どもごとにアドバイスを変えていたので、見習いたい」と話した。(滝口信之)
朝日新聞社