4度目の共演! 有村架純×坂口健太郎インタビュー「ふたりの信頼関係があるから乗り越えられた」
3カ月の滞在で見つけた、北海道の魅力
──北海道ロケでしたが、街を楽しむ時間はありましたか。 有村「3ヶ月くらい北海道に滞在したので、オフの日にスタッフさんやマネージャーさんと札幌に行ったり、余市のウイスキー工場を見学したり。小樽やニセコでも楽しんだし、北海道を満喫することができました」 ──お気に入りの場所は? 有村「電車のシーンでニセコロケをしたとき、待ち時間にカフェに行ってコーヒーをいただいたり、カフェで販売していた『クッチャンシティー』というTシャツをスタッフさんたちと購入してみんなお揃いで着たりしてました」 坂口「僕は小樽の飲み屋街に通って、小樽にたくさん友達をつくりました」 有村「いつの間にか街の人たちと仲良くなっていたよね。健ちゃんと仲良くなった方が、雨の寒い日に豚汁を作って現場に持ってきてくださったこともあったんですよ」 坂口「ロケ先に僕らはお邪魔している立場なので、なるべく街の人と交流しようと思っているんですが、特に今回の小樽は楽しかったですね」 有村「撮影していると、みなさん『健太郎!』と声をかけてくださって」 坂口「ほんとにありがたかったよねぇ」 ──今回の物語はコーヒーが重要なカギでした。コーヒーのように、癒しや安らぎを与えてくれるようなものはありますか。 有村「私は香りですね。お香も好きだし、ネイルオイルにも香りのいいものを使ったりしてます。好きな香りがそばにあると、深く呼吸できる気がするんです。緊張した頭が緩んでいくような癒しを感じます」 ──特に好きな香りは? 有村「ウッド調の香りや白檀が好きです」 ──坂口さんは? 坂口「癒しかぁ。僕は今まで、自分から休みがほしいと思ったことが一度もなかったんです。仕事は楽しいし、休むと時間を持て余すから。先日、ほとんど初めてといっていいくらい時間ができたんですけど、何をしたらいいのかわからなかったんです。それで、先輩の家に遊びに行って羽根を伸ばしてみたら、これはこれで楽しいんですね。だからこれから、癒しを与えてくれるものを、探してみるつもりです」 ──やってみたいことはありますか? 坂口「山に行きたいです。キャンプはやることがたくさんあって忙しいので、ただ何もしない時間を過ごしてみたいです」 ──最後にこの作品に関連して、人が惹かれ合うのは運命か偶然か、どちらだと思いますか。 有村「感覚が似たもの同士は、引き寄せ合うのかなと思うことはあります。私の友達はみんな、同じ星から来た人たちのような感覚があるんです。自分で引き寄せたのかわからないけれど、出会ったのは偶然ではない気がします」 坂口「誰かと出会って話をしたり体験を共有したりすると、縁が生まれて、それはなくなることはないと信じているんですね。例えば、僕と架純ちゃんが次の共演作で大喧嘩をしたとしてもこの縁は切れることはないし、一緒に作品をつくった監督やスタッフとの縁は切っても切れないものになりますよね。だから、出会いは偶然や奇跡だったとしても、その先は必然なのかもしれないなぁ。今作では、小樽との縁が生まれました。この先、近くに来ることがあったら挨拶に行くだろうし、これはずっと続いていくだろうなと思います」 Photos: Kyutai Shim Styling: Yumiko Segawa(Kasumi Arimura), Taichi Sumura(COZEN inc) Hair & Makeup: Izumi Omagari(Kasumi Arimura), Mayu Ishimura Interview & Text: Miho Matsuda Edit: Yukiko Shinto