4度目の共演! 有村架純×坂口健太郎インタビュー「ふたりの信頼関係があるから乗り越えられた」
現場で生まれたスタッフとの絆
──お二人はこれまでも何度も共演していますが、今回の撮影で知った新たな一面はありましたか。 有村「驚いたことがひとつありました。現場にミニカップ麺が用意されていたんですが、健ちゃんはカップ麺のスープを全部飲み干してから、麺を一気に食べるんです。そんな食べ方をしている人、初めて見ました」 坂口「僕は猫舌なんですよ。スープを先に飲むと麺がちょっと冷めるじゃないですか。それを一気に食べるのが一番おいしい食べ方だと発見したんです」 有村「スープは熱くないの?」 坂口「……熱い」 有村「それはいいんだ(笑)。健ちゃんは本当にいい人なんですけど、今回は特に現場をまとめてくれました。これまでも、スタッフさんとのコミュニケーションが上手だったけれど、今回は特にチーム一体にしてくれて、さらに背中が広い人になっていました」 坂口「背中はね、懸垂が効きます。プッシュの日と、引っ張る日を分けると、背中はちゃんと鍛えられます(笑)」 有村「いつもこうやってふざけてはいるんですけど、現場が疲れてたり緊張感が走ったときも、率先してみんなを笑顔にしてくれるんです」 坂口「それは、架純ちゃんがカメラ前に、ちゃんとさよ子として存在してくれるから。そこに集まったスタッフさんたちを、僕は外側からガシッと捕まえればいいだけだから(笑)。意外な一面というと、今回の撮影では、架純ちゃんは今、心の置き所みたいなところが穏やかなのかもなと感じました。緊張の糸を緩める方法を見つけたんだろうなと思っていたけれど、どう?」 有村「そうかもしれない。お互いにここ数年で軽やかさが生まれてきたよね。30代になったからなのかもしれないけど」 坂口「僕はもう33歳ですよ。架純ちゃんは?」 有村「来年の2月で32歳。深夜の撮影がお互いにしんどくなったよね。次の日、目の下にクマができちゃって」 坂口「感慨深いね。でも、現場で『ちょっとしんどいね』とこぼせる相手がいるのはありがたかったです。僕が今回の撮影中、一番緊張したのは、大雨の中を大学まで走って迎えに行くシーン。日本に数台しかない超大型扇風機みたいなのを2台稼働させて、台風のシーンを作ったんですけど、そのまま吹っ飛びそうでした」 有村「あれはすごかった」 坂口「スタッフさんたちも、びしょ濡れで台風の雨を作ってくれるから、現場に対してすごく愛情が沸きました」