「“裏金”五輪なら金メダル」の声も…岸田文雄首相が金メダル1号の柔道・角田夏実へ“直電”に大不評
《もうこういうのやめない?》 そんな声が相次いでいる。 連日熱戦が繰り広げられるパリ五輪で、日本勢第1号の金メダルを獲得したのが、柔道女子48キロ級の角田夏実だ。 櫻井翔が五輪キャスター「やる気zero」……スタッフ&競技団体から聞こえる”不信感”のワケ “伝家の宝刀”巴投げで決勝を勝ち切り、静かに喜びを表現。獲得した金メダルは夏季五輪の日本勢通算500個目の“メモリアル”となった。そんな角田を祝福したのが岸田文雄首相だ。 7月28日午後9時すぎ、総理大臣公邸から角田選手に電話し、 「本当に見事な戦いぶりにみんな感激しました。初出場で世界の強豪を次々と破り、『世界の角田』『巴投げの角田』を示してくれたことを本当に喜んでいます。おめでとう」 「金メダル第1号ということで、チームジャパンにも大変大きな弾みをつけてくれたと思います。日本中に感動と勇気を与えてくれたことを感謝したい」 と伝えた。これに角田は、 「最初は『やっと終わった』という安心感のほうが強かったのですが、だんだんと嬉しさが込み上げてきました」 と返した。岸田首相はさらに、 「相手の選手、世界中が、角田さんの巴投げを研究しているのを感じたが、その中で戦うのはどんな気分でしたか?」 と質問。角田は、 「自分の技や、今までやってきたことを信じていけば、かかるかなと思いました」 と答えたという。 角田とのやりとりは、岸田首相のX(旧ツイッター)で公開されており、 《角田夏実選手、金メダルおめでとうございます! パリオリンピックの日本人選手初の金メダル、角田選手に電話でお祝いを伝えました》 と報告。 《そして日本の夏季五輪500個目の歴史的メダルです。『巴投げの角田』を世界中に示した戦いぶりは、多くの国民に感動と勇気を与えていただきました!》 などと記されている。 これまでの五輪でも時の首相が金メダリストを電話で祝福することはあったが、今回ほど不評だったことはない。岸田首相の当該ポストには、 《勝手に電話すんなって》 《自分が人気ないからって勝ち馬に乗ってるのが見え見え》 《オリンピックを政治利用してるみたいに見えるから 電話してる映像とか出さないでほしいです》 といった声が寄せられている。 “聞く力”をモットーに掲げるだけに、そうした声をブロックしないのは評価できるが……。 「首相の祝福電話はメダリスト側に事前に『電話していいですか?』『その時は映像で流れます』と通達しています。決して強制ではありません。 ただ、支持率低迷に苦しむ岸田首相ですから、何をやっても揚げ足を取られてしまいます。国民へのアピールは当然ありますが、完全に見透かされています」 とは政界関係者。書き込みの中には 《裏金オリンピックなら自民党金メダルなのにな》 という強烈な皮肉もあった。 「内閣支持率に上昇の気配はなく、今秋の自民党総裁選で(首相の)クビはすげ替わるでしょう。永田町ではメダリストへの電話は『最後の思い出作り』と揶揄する声が多いですね。 本人は『自分にしかできないことがある』と続投に意欲を見せていますが、すでに党内は“ポスト岸田”の動きが加速しています」(全国紙記者) 首相の“思い出作り”に付き合わされるメダリストはたまったものではない。五輪期間中、あと何回“岸田フォン”が鳴り響くのか――。
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