お金が貯まる人になるための「毎朝15分」の習慣 読書、ラジオ体操、買い物メモ、レシート整理、掃除…“簡単なお小遣い稼ぎ”や“株式投資の勉強”に時間を費やす選択も
毎朝のメモが財布のひもを固くする
かといって、ひまさえあれば読書や勉強ばかりしているわけではない。「体は資本」と考え、健康維持のために15分間体を動かす習慣をつけるのもいいだろう。アメリカの研究によると、1回20分以上、週3回以上の運動を定期的に行っている人は、そうでない人より6~10%収入が高い傾向にあった。 「もし病気になれば医療費がかかるだけでなく、収入が減る可能性もあります。健康維持は節約と貯蓄の第一歩ともいえるでしょう。私も語学とは別に、毎朝15分ほど、ラジオ体操を続けていた時期もあります」 読書や運動と同じく、お金持ちの多くが当たり前に毎朝行っているのが「メモ」。たぐちさんは、毎朝「目標金額」や「稼いだお金」、「使ったお金」を記録する習慣を20年続けている。 「具体的な金額を記録し続けることで“目標金額にいくら足りないのか”“達成するためにはどうすればいいか”など、改善策が見えてきます。 アナログな紙のノートでもスマホのメモ機能やアプリでもいいですが、私は脳に情報が定着しやすい手書きをおすすめします。ただ記録するのではなく、見返して反省や改善につなげるのが重要。もし達成できなくても、ダメだったで終わるのではなく、ここまでよくやったと自分をほめることでポジティブに切り替えられ、別の解決策が浮かびやすくなります」(たぐちさん) 一方、風呂内さんが朝に行っているのは「買い物メモのチェック」だ。風呂内さんは買い物に行く直前ではなく、生活必需品や必要な食料品が切れそうなことに気づくとその都度メモしておき、買い物をする日の朝に見返しているという。 「メモに書いてあるものが本当に買わなければいけないものなのか、見返して精査しています。 また、夜は財布の中を整理します。レシートを出して“買ってよかったかどうか”を振り返る。レシートの枚数や長さだけでもお金を使いすぎていないかどうか、おおよその目安になると思います」(風呂内さん・以下同) また「今週の予定」も書いておくといい。特に年末は週末などに支出がかさむことが多いため、忘年会や家族で出かける予定をリストアップしておくだけでも目算が立つ。 「週末の出費の予想がつきやすくなります。また先々の旅行の計画もメモしておくこと。ホテルや航空券の値段は日々変わるので、時々チェックしておけば、よりお得な値段で予約し直すこともできるかもしれません。お得なチケットが発売されることが多い、“出発1か月前の日”をカレンダーに書いて忘れずにチェックしています」