世界の一流が「金曜の午後3時」から始める“仕事” 週休2日を土曜と日曜に分けて考えるべき理由
フィジカルについても、同じことがいえます。ゴルフや釣り、私の場合でいえば、トライアスロンの練習やバイクのツーリングを日曜に入れると、どうしても翌日まで疲れが残ります。月曜日のスタートダッシュに支障が出てしまうのです。 自分にとって大事なことは、土曜に組み入れる……という発想は意外な盲点ですが、すぐに実践できると思います。 ■金曜の午後3時に休日の準備を始める 彼らは充実した休日を実現するために、金曜日の午後の段階でザックリとした準備をしています。その週のタスクの目処が立った午後3時頃を目安に、次のような作業をすることで、自分にとって有益な休日を手に入れているのです。
準備① 土日の過ごし方を事前に計画する 思いつきで行動すると、「あれも、これも」と目移りばかりすることになり、すべてのことが中途半端で終わることになります。事前に土日のスケジュールを立てておけば、メリハリのある休みを手に入れることができます。 準備② 金曜の午後に翌週のタスクを整理する 世界の一流ビジネスパーソンは、金曜の段階で翌週のタスクを整理して、大まかな段取りを確認することをルーテインにしています。この作業によって、不安なく休日を過ごせるだけでなく、月曜からのスタートダッシュが可能になります。
準備③ 金曜の夕方に予定を入れる 日本のビジネスパーソンには、金曜の夕方にラストスパートをかけて、仕事の遅れを取り戻そうとしている人が少なくありません。こうしたキャッチアップは肉体的にも精神的にもダメージが大きく、休日をボロボロにする原因となります。 友人と会うとか、スポーツジムに行くなど、休日の予定を金曜の夕方に前倒しすることによって、土日の自由度が高まります。ムダな残業を増やさないだけでなく、休日が金曜の夕方から始まる……というメリットを生み出すことができます。
世界の一流ビジネスパーソンなど、仕事ができる人たちは金曜の夕方に仕事の達成感を得ます。彼らは金曜の夕方に、平日と休日の切り替えスイッチが入れることで、肉体的にも精神的にも休日モードに入ります。 一方、仕事で成果が出せない人は土曜の朝に徒労感を感じて、そこから休日モードに入る傾向があります。この違いが、仕事の成果にもハッキリと現れているように思います。 ■金曜の仕事を「中途半端」に終わらせる理由 世界の一流ビジネスパーソンが、金曜の午後に仕事を追い込むことはありません。週末が近づくと、疲れやストレスが蓄積するのは誰でも同じですが、彼らはここで無理をせず、意図的に仕事を中途半端に終わらせることで、翌週の作業効率を高める工夫をしています。