世界の一流が「金曜の午後3時」から始める“仕事” 週休2日を土曜と日曜に分けて考えるべき理由
それを合理的に実践しているのが、世界の一流です。彼らは、土曜と日曜の役割を明確に使い分けることによって、休養と教養を手に入れることを目指しているのです。 ■土曜と日曜で異なる「やること」 彼らは、土曜を「チャレンジデー」と位置づけて、自分の趣味や家族との時間を楽しむだけでなく、新たな人間関係を構築したり、興味のあるワークショップやセミナーに参加するなど、未体験のことに積極的に挑戦することを意識しています。
翌日の日曜は「リフレッシュデー」と考えて、運動や読書、ヨガや瞑想などを通して、体とメンタル、脳のリフレッシュを図っています。 この2日間を通じて、休養と教養を実現しているのです。 日本人の目から見ると、休養と教養というワードには「インドア」で「スタティック」(静的)なイメージがあるため、「家でゆっくり休んで、読書を楽しむ」ことをイメージしがちですが、彼らが家の中だけで休日を終えることはありません。
インドアとアウトドア、静と動を上手にミックスして、「アクティブ」(動的)でメリハリのある休日を過ごすことで、休養と教養の獲得を目指しています。 アップル創業者のスティーブ・ジョブズは、土曜はハイキングに出かけて自然の中で思索に耽(ふ)ける時間を持ち、日曜は自宅で瞑想をすることによって、内省(自分自身を見つめ直す)の時間を持つことが多かったといいます。 イーロン・マスクは、土曜に自分で操縦して飛行機に乗ることを趣味にしており、日曜は自宅で瞑想や読書をして過ごしています。
土曜はアウトドアでアクティブな時間を楽しみ、日曜はインドアでスタティックな時間を持つことで、平日の疲れを取り、エネルギーをチャージしているのです。 世界の一流に共通するのは、「土曜をどう使うか?」が休日のカギを握ると考えて、趣味や家族との時間など、自分にとって大切なことは、土曜に優先的に組み入れていることです。その理由は、精神的に「余裕」が持てることと、肉体的な「疲れ」の問題です。 日曜の夕方になると、翌日の仕事のことが頭をよぎり始めるため、好きな趣味や家族との団らんを日曜に集中させてしまうと、大切な時間を心の底から楽しめなくなります。