4月23日は「マヌルネコの日」毛はもふもふ、動きはカクカク…世界最古のネコの謎
マヌルネコの魅力を教えてください。 南幅「寒暖差の激しい地域に生息しているので、長くてふさふさの毛に覆われているのですが、冬毛に生え変わるとさらに密度が増してもふもふしているところです。また、動きがなぜかアニメのコマ送りのようにカクカクしているのと、急に変顔をするところも面白いですね。本来はたぶん威嚇していると思うのですが……(笑)。頬のラインや目と耳の位置など、個体によってけっこう個性が違うところもポイントです」 日本ではどこで見られますか? 南幅「現在、日本の動物園で公開されているマヌルネコは14頭。旭川市旭山動物園、那須どうぶつ王国、埼玉県こども動物自然公園、上野動物園、名古屋市東山動植物園、神戸市立王子動物園、神戸どうぶつ王国で見られます」
マヌルネコは人になつくものなのでしょうか? 南幅「野生動物なので人になつかないし、絶対に家で飼うことはできません。マヌルネコは大きな犬歯や鋭い爪を持っているため、飼育スタッフでも掃除などの際はいったん展示場から出し、直接同じ空間に入らないようにしています。個体によって特徴があるので、マヌルネコが気になる人はぜひいろいろな動物園に見に行ってほしいですね」 南幅さんは「国際マヌルネコの日」に合わせ、4月21日に王子動物園動物科学資料館 動物園ホールでイベント「KOBEマヌルの集い」に出演予定(観覧募集は締切)。編集を務めた『マヌルネコ 15の秘密』(ライブ・パブリッシング)が好評発売中、「マヌルネコカレンダー2025」(9月発売予定、幻冬舎)は予約受付中だ。