【パリ五輪】やり投・北口榛花の歴史的金1含む入賞11!日本陸上、戦後最多入賞の好成績/パリ五輪
◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)11日目 パリ五輪・陸上競技が終了し、日本は金メダル1、メダルを含む入賞11の成績を残し、前回の東京大会(9)を上回る戦後最多入賞を飾った。 パリ五輪 日本の入賞者をチェック! 初日の男子20km競歩で前回銀メダルの池田向希(旭化成)、古賀友太(大塚製薬)が7位、8位のダブル入賞を果たして好スタートを切ったが、トラック&フィールド開始の2日目以降は苦戦。男子100mではサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が準決勝で日本歴代2位の9秒96(+0.5)を出したものの、ファイナルにあと0.03秒届かなかった。 流れが一気に変わったのが大会7日目。初実施だった男女混合競歩リレーで川野将虎(旭化成)、岡田久美子(富士通)組が8位に食い込むと、イブニングセッションの男子110mハードルでは村竹ラシッド(JAL)が、先輩の泉谷駿介(住友電工)とのプラス通過争いに競り勝って同種目初のファイナリストに。そして、この日最終種目だった男子3000m障害で三浦龍司(SUBARU)が長距離種目で日本勢初となる2大会連続入賞を果たした。 ここから、入賞ラッシュに沸く。8日目の男子110mハードルで村竹が5位に入ると、翌日は男子4×100mリレーが2大会ぶり入賞となる5位を占めた。 圧巻は10日目で、出場4種目すべてで入賞を果たす。朝の男子マラソンで赤﨑暁(九電工)が、五輪史上最高難度と言われたコースを2時間7分32秒で走破して5位に入ると、イブニングセッションでは男子走高跳で赤松諒一(SEIBU PRINCE)が、日本勢88年ぶり入賞、過去最高位に並ぶ5位に食い込んだ。 そして、女子やり投では北口榛花(JAL)が1投目の65m80で逃げ切り、金メダルに輝いた。日本女子トラック&フィールド種目で史上初、日本としては2004年アテネ大会男子ハンマー投の室伏広治、女子マラソンの野口みずき以来、5大会ぶりの快挙だった。 日本勢のトラック&フィールド最終種目となった男子4×400mリレーでは、予選で出した日本記録(2分59秒48)を1秒以上短縮する2分58秒33のアジア新記録をマークし、04年アテネ大会(4位)以来の入賞を果たした。 そして、締めくくりは最終種目の女子マラソン。鈴木優花(第一生命グループ)が2時間24分02秒の自己新で6位に食い込み、有終の美を飾った。
月陸編集部