菅野智之、“夢”を叶える オリオールズと単年20億で正式契約 早くも米メディアから関心「MLBへの道は常にあった」
越年せずに電撃契約が実現した。 現地時間12月16日、MLBのオリオールズは球団公式Xで、今オフに巨人から海外FAとなっていた菅野智之がオリオールズと契約したと発表した。米スポーツ専門局『ESPN』のジェフ・パッサン記者をはじめとする複数の米メディアによれば、契約は1年1300万ドル(約20億200万円)という内容になっている。 【動画】巨人の大エース・菅野智之の「歴史的な」奪三振シーン 巨人のエースが「夢」を叶えた。2020年オフにポスティングシステムによるメジャー移籍を目指していた菅野が、コロナ禍だった同年は移籍市場の動きが例年以上に遅く、満足のいくオファーを受けられずにNPBでのプレー継続を決めていた。 ふたたびメジャー移籍を決断して迎えた今季は、24先発で15勝(3敗)、防御率1.67、WHIP0.94をマーク。チームのセ・リーグ優勝に貢献するとともに、個人としてもMVPを受賞した。 声価を高めた菅野を巡っては複数球団が獲得に関心を示し、ジャイアンツやパドレス、カブスなどが獲得候補に挙げられていたが、オリオールズが単年契約で口説き落とした。 今オフのオリオールズは、24年シーズンにチーム最多15勝を挙げたコービン・バーンズがFA退団。ほかに2ケタ勝利を挙げたのはグレイソン・ロドリゲスのみで、先発投手の拡充は最優先の補強ポイントだった。NPBとはいえ実績豊富な菅野は1年目からローテーションの一角として回る活躍が期待されそうだ。 今回の電撃契約について報じた米移籍専門サイト『MLB Trade Rumors』は、菅野が20年オフに巨人との4年契約には毎オフごとにメジャー移籍のためのオプトアウト権が付帯していた内情を「MLBに移籍する道が開かれる可能性は常にあった」とリポート。さらに4年前の“移籍失敗”についても記されている。 「スガノは以前からスカウトの注目を集めた投手だった。はじめて話題となった30歳の時には日本で防御率1.97という成績を残していた。そして、同年のオフシーズンに彼は確かにメジャーリーグ球団の高い注目を集めたが、日本を離れざるを得ないほどの契約は得られなかった」 若手有望株も多いオリオールズで、メジャーへの扉を開いた菅野。当然、競争を強いられるわけだが、巨人のエースはどのような成果をあげるだろうか。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]