血圧は「おいしく」下げるのが正解?「1日に大さじ1杯飲むだけでも…」薬剤師が降圧薬と同じ成分を持つ食材を紹介
厚生労働省が2017年に実施した「患者調査」によると、高血圧症で継続的に治療を受けていると推測される患者数は約993万人だったそう。癌や糖尿病と並ぶ“国民病”のひとつといえる高血圧ですが、薬剤師の加藤雅俊さんいわく「この60年ほどの間に高血圧の基準数値が何度か見直され、その度に患者数が増えてきた」とのこと。そこで今回は、加藤さんの著書『1週間で勝手に血圧が下がっていく体になるすごい方法: 薬に頼らず劇的改善!世界一ラクな降圧法』より一部引用、再編集してお届けします。 【図】一目でわかる!薬剤師推奨、降圧薬と同じ効果の食材 * * * * * * * ◆自然の降圧薬はスーパーで買う 読者のなかで「薬を減らしたい」「いずれは薬を卒業したい」という方は、降圧薬と同じ成分をもつ食材を食生活に取り入れてみてはいかがですか。 製薬の原点は自然素材がもつ有効成分からつくること。 ですから食品が薬の代わりになるのは当然のことなのです。 紹介するのは一例ですが、スーパーやコンビニなどで買えるものばかり。副作用の心配がなく、安全で安心なのも利点です。
◆降圧薬と同じ作用をもつ食材 まず紹介するのは「お酢」。酢の主成分である酢酸(さくさん)には、血圧を上げるホルモンを穏やかに抑制する働きがあります。 これは多用される降圧薬の「ARB」と同じ作用で、1日に大さじ1杯のお酢を飲むだけでも効果が期待できます。クエン酸を含むレモンやグレープフルーツ、梅干しも同じ効能をもつので、上手に活用してください。 次は血管拡張作用のある「カルシウム拮抗薬」に代わるショウガです。ショウガを加熱するとジンゲロールという成分がショウガオールに変化。この成分が血管を広げて血圧降下を助けます。豚肉の生姜焼き、魚の煮物やスープなどに使ってみては。 3つ目の「利尿薬」はコーヒーや紅茶、緑茶で代用できます(※利尿薬と作用の違いはありますが、尿の排出を手伝う点は同じなので紹介しました)。コーヒーや緑茶、紅茶に含まれるカフェインには、優れた利尿効果が認められているからです。 食後に緑茶やコーヒーを飲む習慣のある方は、何気なく実践していることがすでに高血圧対策になっています。