部員13人、女子マネがノック 初の光景に監督はこう思った センバツ
第95回記念選抜高校野球大会は第5日の22日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2回戦があり、21世紀枠の城東(徳島)は東海大菅生(東京)に2―5で敗れた。城東の新治良佑監督の主なコメントは次の通り。 【城東vs東海大菅生の熱戦を写真で】 ◇新治監督「幸せな時間だった」 (女子マネジャー含めて)13人の少ないメンバーで、最高の舞台で、最高の相手と試合をさせてもらい、普段以上の力が発揮できた。選手たちは終わった後、「楽しかった」「悔しくて、夏にもう一回来たい」と話していた。幸せな時間だった。 (甲子園の雰囲気)13人なので試合前ノックを関西学院や理事の方たちが手伝ってくれた。人数が少なくて苦しいと思ったこともあったが、頑張ってくれていたら、こうやって助けてくれるんやなと思った。 (試合前練習で永野マネジャーが女子部員として初となるノック)目に焼きつけようと思っていたが、私も初めてで緊張していた。永野と二人でダッシュしながら、お前も緊張しとるけど、おれも緊張しとると話した。最後のキャッチャーフライでミスしたので、一緒やなと。お互い緊張がほぐれたかなと。部員たちもいつも通りという感じで、初回の攻撃からビビることなくいけた。永野の役割は大きかったかなと。 まさかこういうことになると思ってスタートしたことではない。うちの人数が少ない、卒業生に何かしたいということで、彼女が一歩を踏み出したアクション。僕はそばで支えることしかできなかった。1年間やり続けてきた彼女の努力を表現する場所がいただけて、それを僕も見ることができて幸せでした。