ベネッセ、高校向けのフルクラウド型校務支援システム「ベネッセ校務クラウド」を2024年4月より提供
株式会社ベネッセコーポレーション(以下、ベネッセ)は5日、高等学校(中高一貫校含む)向けのフルクラウド型校務支援システム「ベネッセ校務クラウド」を、2025年4月より提供開始すると発表した。 「ベネッセ校務クラウド」は、テクマトリックスの校務支援システム「ツムギノ」をベースに、高等学校の校務ニーズを理解するベネッセがカスタマイズを加える形で開発された、高等学校向け校務支援システム。高等学校における主要な校務、1)教務管理(成績処理、出欠管理、時数管理等)、2)学籍管理(指導要録等)、3)保健管理(健康診断票、保健室来室管理等)等を、フルクラウド環境で統合して処理できる機能を提供するという。 1)の教務管理では、フルクラウド型の利点を生かし、ベネッセが高等学校(中高一貫校含む)向けに提供する「進研模試」等の模擬試験や、各種サービスの学習データとのデータ連携を予定している。校内の定期テスト等とあわせて校務支援システム内で学習履歴を一元管理することで、進路面談などの際に生徒をより多面的に把握し、指導できるようになるとのこと。 また、「進研模試」等のアセスメントを長年提供してきたベネッセの知見を生かして、データの連携やダッシュボードでの可視化、分析などの活用を支援するとした。今後は、学校等欠席者・感染症情報システムとの連携や、健康情報、就学支援情報等の連携対応も予定している。 利用にあたっては、スマートフォンアプリを含むさまざまな環境に対応。Microsoft Entra ID やGoogle Workspace for Educationとのシングルサインオン機能を実装しているので、日常のコミュニケーションや出欠連絡をスムーズに行える。なお入力された情報はリアルタイムで通知されるだけでなく、必要に応じて先生が承認を行ったうえで、さまざまな書類に反映される仕組みを備えており、先生の業務効率化をサポートするとした。 セキュリティ機能としては、二要素認証にも対応するほか、データの暗号化、操作ログ保存といった機能を備えている。また、細かな権限設定や、ファイル入出力のための承認フローの設定も可能で、校務系と学習系のネットワークを統合した環境での利用や、教職員のロケーションフリーでの利用においても、高いセキュリティを提供するとしている。 価格は、生徒1人あたり年額3960円(税込)で、別途、基本サービス料が発生する。なお、各学校における販売や導入、および活用支援についてはベネッセが担当。テクマトリックスは、サービスの基盤運用を担当するとのこと。
クラウド Watch,石井 一志