マユル、ザイール・エメリ、エムバイェら若手が作る新生PSG エンリケが目指す“個人に依存しない”チーム
10代の選手も活躍中
今夏に大黒柱のFWキリアン・ムバッペを手放したパリ・サンジェルマン。国内でも苦戦するかと思われたが、ここまでPSGは開幕からリーグ戦で6勝2分と無敗をキープ。モナコと並び、勝ち点20で首位を走っている。 目立つのは、若手の躍動だ。指揮官ルイス・エンリケは積極的に若手を起用しており、今節4-2で勝利したストラスブール戦では18歳のフランス人MFセニー・マユルが先制点を記録。まだまだ途中出場がメインだが、エンリケはマユルのポテンシャルを絶賛している。 「彼には素晴らしいポテンシャル、個性、スキルがある。ボックス内でも非常に効果的だね。今夜も得点を決めたが、あと2ゴールは決められたかもしれない。彼は将来を担う選手であり、クラブに留まってくれたことに満足している」(『Mundo Deportivo』より)。 同じ10代では、中盤の主力である18歳のウォーレン・ザイール・エメリ、今夏レンヌから加えた19歳FWデジレ・ドゥエ、サイドバックに入る18歳のヨーラム・ザーグ、16歳のFWイブラヒム・エムバイェにも出番を与えている。 エンリケは若手の起用法について「若い選手が成長するには、我々が彼らを信頼し、緊張感のあるゲームでチャンスを与える必要がある。それが昨季から続けてきたことだ。私の目標はチームを成長させること。これまでは個人の才能に頼っているところがあったが、今はそうではない。得点できる選手はたくさんいるが、誰が得点するかは気にしていない」と語っており、若手の育成を含めチーム力を高めてきたと胸を張る。 昨季までは得点部分をムバッペに依存してきたが、現在のチームはまるで異なる。ムバッペを失った直後のシーズンとしては申し分ないスタートで、ここまでエンリケの仕事に文句はつけられないだろう。
構成/ザ・ワールド編集部