小池都知事定例会見12月9日(全文2完)横浜でできる理由たくさんある
横浜アリーナできる理由が現時点であれば教えてほしい
共同通信:すいません。共同通信のコヤナギです。またバレーボール会場の見直しに話が戻って大変恐縮なんですけれども。 小池:恐縮である必要はないです。 共同通信:ごめんなさい。で、知事が先ほど有明アリーナに関して、五輪の会場が融合された形で地域全体の価値が上げられたら、別の意味でプラスになるのではないかとおっしゃっていました。で、知事はこれまで会場の見直しの話の中でできない理由を探すよりも、できることを考えたいと常々おっしゃってきたと思います。これは先ほどの発言は有明でできる理由として知事が今考えてらっしゃる、というふうに理解してよろしいんでしょうか。 小池:はい。例えば、海の森におきましても、いろいろなことがすでに決まっているというような事情がございました。そして、また4年後のオリンピックが決まっていて、そして決定が遅れれば、その分、工賃が上がったりするわけです。これは市場原理でもってそのように高くつくわけでございます。ですから、私は常に総合的な判断ということを申し上げているわけでございまして、そういった総合的な判断でこれからも考えていきたいと思っております。 そして常に、できる理由はなんなのか。なぜそれを探すのかといったら、都民の皆さま方のお金がどのようにして有効に使えるのか、使われているのか、このことを私は常に追求したいと思っているからにほかなりません。前も申しましたように、うんと高いものにするのは簡単であります。いくらでもできます。天文学的な数字でさえできます。それは誰のお金なんですか。このことを私はいつも問うてるわけでございまして、どうぞ、つくりたければ自分のお金でつくってください、という話ですよ。ね。それをもうすでに決まっていて、契約の違反のお金がどれぐらい生じるかっていうのは、普通、民間のビジネスでどれぐらい考えますかっていうことを常に頭に入れながら、判断をしていきたいと思っています。 そして、私はできる理由を探すときに、今回、どの会場もそうなんでありますけども、この3会場だけではありません。今、ずっと考えているのは、2020年以降のことであります、むしろ。2020年はもう必ず成功する。成功させます。しかし、そのあとがどうなるかということが、負の遺産があまりにもこのところ多い。そういったことから「アジェンダ2020」とバッハ会長ももっと減らせないかということを言い、そして、既存の施設をもっと使わないかと言い、それに対して、横浜のアリーナも1つの選択肢だ、ワーカブルであると言い、これらのことを全部引っくるめて考えるということでございます。 そして、またこの、できる理由のときには、やはり夢のあるものにしなければならないというふうに思っております。そのためにどのように付加価値を付けるかということを考えるのは、できる理由のほうではないかと思います。できない理由はもう山ほどありますけども、そしてまた、それをつくりたい人もいるっていうのも事実でございます。だったら自分のお金でやってよと言いたくなるんですけれどもね。そういったところを踏まえながら、総合的にこれからも判断をしていきたいということであります。 共同通信:知事すいません、追加でもう1点。 小池:追加。 共同通信:ごめんなさい、逆に横浜アリーナについて、できる理由が現時点で何かございましたら教えてください。 小池:それはたくさんありますね。会場として、私はとても素晴らしいところであり、かつ、いろいろと民間の説得云々かんぬんについてもこれはやり方次第だというふうに思っております。ほかにも類似の会場というか、できない理由のたくさん抱えた会場もないことはないわけで、それを克服しているから会場になるわけであります。 ということで、私はできる理由はたくさんあるし、林さんのご協力も大変感謝をしているということであります。ちなみにすでに報道されておりますように、2024年のオリンピックの開催を希望している、例えばロサンゼルスなどは既存の会場を全て使うと。そしてその改修費を盛り込むということで、日本円にすれば約6000億でしょうか。それにあとセキュリティーとかなんかかんかを加えれば高くなるのかもしれませんが、そこはちゃんとコンセプトが明確になっているじゃありませんか。日本のコンセプトはいったいなんなのかっていうことが今、問われているわけで、それにちゃんと答えられるような、そういった私は絵を描いていきたいと思っております。 それでも新しいのをつくりたい人がいっぱい、山ほどいるので、それであるならば、そこをもっと有効活用するためにはどうしたらいいのかという、できる理由を探していく。それに尽きると思っております。 【連載】小池都知事定例会見12月9日 全文3へ続く