武居由樹、2度目の防衛戦の対戦相手決定 アマ時代に五輪2連覇のラミレスに勝利したユッタポン
プロボクシングのWBO世界バンタム級王者の武居由樹(28)=大橋=が、12月24日に東京・有明アリーナで2度目の防衛戦として、同級10位のユッタポン・トンディー(31)=タイ=の挑戦を受けると1日、大橋ジムが発表した。10月24日に東京・千代田区のザ・キャピトルホテル東急でダブル世界タイトルマッチの発表会見が行われたが、武居の対戦相手は外国選手の挑戦者と最終交渉中とされていた。 武居は「誰がきてもいいです。ここ最近は自分らしい試合ができていなかった。今年は本当に激闘続きだったので、今度こそはバチっとKOで勝ちたいと思っている」と3戦ぶり、世界戦で初めてのKO勝利を誓っていた。 9月3日に有明アリーナで、元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(29)=志成=との激闘の末に3-0の12回判定勝ち。初防衛を果たした。試合中に左目上をカットしたが、保存療法で回復。10月18日から21日までは鹿児島合宿を敢行し、「けっこう走り込みました」とハードな練習をこなした。 ユッタポンは世界初挑戦。WBOが10月28日(日本時間29日)に発表した最新の世界ランキングで、バンタム級10位に新たにランクインした。日本未公認のWBAアジア同級王者で、WBA世界同級10位にもランクインしている。元々はWBA世界バンタム級王者だった井上拓真(28)=大橋=への挑戦を目指して、大橋ジムと連絡を取っていた。 タイではほとんどのプロボクサーがムエタイからボクシングへ転向するが、ユッタポンは違う。アマチュアボクサーとして豊富な経験を持ち、国内だけでなく国際的にも活躍。2018年2月のジャカルタ・アジア大会テスト大会のバンタム級で優勝。同年6月のプレジデントカップ(カザフスタン)8強。同年8月のジャカルタ・アジア大会フライ級で4強などの実績を誇る。17年6月にはキューバで、12年ロンドン五輪フライ級、16年リオデジャネイロ五輪バンタム級金メダルで、前WBO世界フェザー級王者のロベイシ・ラミレス(30)=キューバ=に判定勝ちしている。 20年7月にプロデビューすると、22年8月にWBAアジア・バンタム級王座を獲得。前戦は今年6月の3度目の防衛戦で、3-0の10回判定で防衛に成功した。