MF清武弘嗣、10年間在籍したC大阪を退団「大好きな仲間達にも出会えて最高な10年だった」
セレッソ大阪は19日、サガン鳥栖に期限付き移籍中のMF清武弘嗣との契約満了を発表した。 1989年11月12日生まれの清武は現在35歳。大分の育成組織出身で、2008年にトップチーム昇格を果たした同選手は、2年目には公式戦31試合に出場するなど台頭。2010年からC大阪に活躍の場を移すと、2012年にはクラブのエースナンバーである『8』を託された中、半年後の夏に海外移籍を決断。ニュルンベルクに2シーズン、ハノーファーにも2シーズン、そしてセビージャに半年間在籍した後、2017年冬に再び“桜の司令塔”となった。それ以降は、主力選手として活躍。復帰初年度からクラブ史上初タイトルとなるルヴァン杯と天皇杯の2冠に貢献した他、5年間に渡ってキャプテンも務めた。 ただ近年はケガにも悩まされ、2023シーズンに至っては公式戦3試合の出場にとどまった。今シーズンもC大阪で開幕を迎えたが、夏にサガン鳥栖へとレンタル移籍。J1リーグで10試合に出場したものの、チームをJ2リーグ降格から救うことはできなかった。 また、2011年8月にデビューを飾った日本代表では、2014年に行われたブラジルW杯にも出場するなど、通算43キャップを保持。加えて、U-23日本代表としても、2012年のロンドン五輪に出場した実績を持っており、銅メダルにあと一歩のところにまで迫っていた。 プロキャリアにおける最長在籍クラブでもあるC大阪を退団する清武。計10年で公式戦通算294試合に出場し48得点52アシストを記録した同選手は、クラブ公式サイトにてコメントを残している。 「この度、契約満了に伴いチームを離れることになりました。2010年に無名の僕にオファーをしてくださりセレッソ大阪に移籍してきてからトータル10年、全てを語ることは難しいですが、本当にたくさんの思い出があります。セレッソ大阪で過ごした10年があまりにも濃くて、ここで何を伝えたらいいのか、すごく迷っています。でも、素直に1つ思うことは、セレッソ大阪に関わる全ての方々に感謝しかないという事です。どんな時も温かく応援してくれて、どんな時も励ましてくれて、キヨがいるから、キヨと一緒に、と声をかけてくれて感謝しています。この温かい応援があったからこそ、10年もセレッソ大阪でプレーする事ができました」 「また、たくさんのかけがえのない大好きな仲間達にも出会えて最高な10年だったと思います。唯一の悔しさがあるなら、2024年真司君とリーグ優勝したいと強い気持ちで臨みましたが、それを達成できなかった事がセレッソ大阪での唯一の心残りです。でも、全てを総括したら最高な10年間でした。本当にありがとうございました。僕はチームを離れますが、これからは1人のファンとしてセレッソ大阪を応援しています。そして最後に、12月23日に感謝の気持ちを直接伝えたいので、お時間のある方はぜひ、ヨドコウ桜スタジアムで待っています。では、みなさん本当にありがとうございました。そしてさようなら」 また清武は、半年間の期限付き移籍期間が満了となる鳥栖に対して、クラブ公式サイトにてコメントを残している。 「7月から約5ヶ月間と短い間でしたが、サガン鳥栖に来る事ができて心から幸せだったと感じます。結果が全ての世界で、J1残留を果たせなかった事、本当に申し訳ありません。自分も力になれず申し訳ない気持ちでいっぱいです。サガン鳥栖にきて、苦しい中でも常に僕たちを引っ張っていってくれた健太さん、公亮さん、そしてコーチやスタッフのみなさん、そして夏に移籍していった選手も含め、最後まで一緒に戦った大好きな選手達、僕は5ヶ月で素晴らしい時間を過ごせました。そして、最後まで共に戦ってくれたサポーターのみなさん、本当に大好きです。こんなにも、サガン鳥栖というクラブを大好きになるとは正直思ってなかったです。そして心から寂しいです。僕はチームを離れますが、これからはサガン鳥栖の大ファンとして応援しています。本当にありがとうございました。17の誇りを胸に!」 なお、セレッソ大阪は「清武選手より、セレッソ大阪のファン・サポーターの皆様へ直接ご挨拶の場を作りたいという思いから、セレモニーを実施させていただくことになりました」と発表し、12月23日に『ヨドコウ桜スタジアム』で実施予定であることを併せて伝えている。
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