「偏差値至上主義」から「校風重視」へ…? 2024年度首都圏中学入試を振り返って分かった、今年人気だった学校の“特徴”とは
少人数で面倒見のよい学校
3つ目は、少人数で面倒見の良い学校。 昔は少しでも偏差値の高い学校へ、という雰囲気のあった中学受験ですが、ここ最近は、我が子に合った学校・6年間安心してまかせられる学校を選ぶ家庭も増えているようです。 1学年3クラス・130人程度の小規模校である普連土学園もその一つです。 英数での分割クラスやチームティーチングなど、生徒一人ひとりに目が行き届く教育で、大学進学実績も好調。今年は全日程で志願者が大幅に増えました。 女子校に多い、「少人数で面倒見の良い学校」ですが、この「面倒見」という流れは男子校でも増えてくると予想されます。 実際今年に入ってから、神奈川御三家のひとつ浅野中学が、2025年度以降の入試について、募集人数をそれまでの270名から240名に、また明治大学付属中野中学校は、2025年度の新入生から7学級編制に変更し、より丁寧な指導を目指すと発表しました。 新6年生は、これから志望校を本格的に考える時期に入ると思います。 2025年度入試は、2月2日が日曜日になるプチサンデーショックの年で、青山学院中等部は入試日程を3日に変更するとすでに発表しています。 今年の入試結果や、そのような変更を踏まえて、ぜひお子様に合った志望校選びをしていただけたら・・・と思います。 【Profile】ねね(@nene_juken_) 中学、高校、大学生の3人のママ。学生時代の塾講師と家庭教師の経験を生かして出産後は幼児教育にコミット。その後、子ども3人の中学受験の経験をインスタグラムにて発信、年間500件のお悩みに回答。慶應義塾大学文学部、教育学専攻。現在はプロ家庭教師として活動中。