新札発行からしばらく経ちましたが、家に旧札の「タンス預金」が「300万円」あります。一気に銀行に移したら「税務署」に怪しまれるでしょうか…。
新札の発行を機会に、持っているタンス預金の預入を考える場合に注意すべきことはあるのでしょうか。 本記事では、旧札を銀行に預ける場合のリスクや注意点を解説します。税務署への対応や怪しまれないための方法やタンス預金を分割して預けるメリットとデメリットについても説明したいと思います。 ▼タンス預金していた現金を銀行に預ける場合、「税金」の支払いは発生するの?
旧札を銀行に預けるリスクと注意点
2024年に新紙幣が発行され、手元にある旧紙幣を手放す動きが活発になっています。 普段から、タンス預金をしている理由には「もしものときのために現金を手元に置いておきたい」「災害時に備えておきたい」などといった理由があるでしょう。タンス預金として自宅保管していた旧紙幣を、大量に銀行に預ける場合はリスクや注意点について確認しておくとトラブルを防げます。 銀行では、一定額以上の入出金を行う場合にマイナンバーや免許証などでの本人確認や、大きな金額を取引する目的についての説明を義務付けています。一気に現金を預け入れる場合に、自分で貯めたお金であると証明できれば問題ありません。 もし、銀行に怪しい取引のお金だと判断されたら、警察に通報される可能性があります。警察庁によると、2018年1月から12月までの1年間で、金融機関などから疑わしい取引の届け出が41万7465件行われています。タンス預金として大きな金額を自宅保管しているようであれば、注意が必要です。
税務署への対応と怪しまれないための方法
大きな金額を預金口座に移すときには、銀行だけでなく税務署への対応も考慮しておかなければなりません。タンス預金の目的が、相続税や贈与税などの税金対策として現金を保管している場合もあるかもしれません。 税務署には分からないという判断で、タンス預金を隠して申告しても、後々の税務調査で発覚してペナルティを課されることになります。 もし、万が一に備えて現金を手元に置いておきたいという場合には、生活費の3ヶ月分程度の現金であれば、自宅に置いておいても怪しまれることはないでしょう。 税務署から疑われないようにするためには、必要な分以外のお金は少しずつ銀行口座に入金し、普段の買い物などに手元のタンス預金を使うなどしてタンス預金を減らしていく対策が必要です。 また、タンス預金として保管してある現金や口座からの出金額で、税務署に目を付けられる金額は100万円以上といわれています。 税金の課税逃れを疑われる可能性があるため、何に使ったかなど理由を明確にし、問われたら説明できるようにしておく必要があります。