新札発行からしばらく経ちましたが、家に旧札の「タンス預金」が「300万円」あります。一気に銀行に移したら「税務署」に怪しまれるでしょうか…。
分割して預けるメリットとデメリット
手元にあるタンス預金を分割して預け入れると、自分で預金を管理できるなどメリットがある一方で、デメリットもあります。タンス預金には以下のようなメリットがあります。 ●金融機関の倒産や凍結に左右されない ●お金の入出金に手数料が取られない ●資産状況を隠せる タンス預金を持っておくことで、取引を行っている金融機関が万が一倒産したりした場合でも影響を受けることがありません。一気に預け入れず分割することで、急に現金が必要になったときや、好きなタイミングでお金を使うことが可能です。 また、手元の現金から使うことで、口座の現金の出し入れにかかる手数料を節約できます。銀行預金からタンス預金に現金を移して預け入れを分割することは、自分の財産の保有状況を国に知られたくない人にとってメリットがあります。一方で、タンス預金のデメリットは以下のとおりです。 ●利息が付かない ●保管場所を忘れる可能性がある ●遺産相続でトラブルになりやすい 預金に全てのお金を預けておくと、金額に応じた利息の受け取りが可能です。タンス預金が多いとその分利息を受け取れなくなります。また、分割して預け入れるため保管場所を分けていると、どこにお金を置いておいたか分からなくなってしまう可能性もあり、注意が必要です。 タンス預金は、相続に関してトラブルになりやすい資産でもあります。故人がタンス預金を分割で預け入れる管理をしていると、遺産分割協議が進みにくくなるといったトラブルが起こってしまいます。遺産相続について理解した上で、タンス預金をする必要があるでしょう。
タンス預金は慎重に取り扱うようにしましょう
タンス預金は、利便性がある反面で金額が大きいと遺産相続や紛失などのトラブルを招く可能性が高くなります。タンス預金が盗難に遭うなど、何かあっても保障がある訳でもありません。 万が一のために置いておきたい現金は税務署の調査対象にならない程度の金額に抑え、あくまでひとつの資産の管理方法として活用するようにしましょう。 出典 警察庁 疑わしい取引の届出制度 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部