探査船ちきゅう、「東日本」起こした断層の謎に挑む JAMSTECが報道公開
今回の成果は、日本海溝はもとより世界のプレート境界について、もちろん各地で特徴の差や違いがあるにせよ、一般的な理解を深めそうだ。地震学や防災の知見につながるだけでなく、生きた地球の姿を描き出すことになる。ちきゅうが航海を続けて得られることの積み重ねは、地球の縮図のようになっていくのだろう。この船がデビューした当時は「随分、大胆な命名だ」と感じたが、取材を通じ、そこに込められた思いが分かった気がした。
草下健夫/サイエンスポータル編集部