東京・台東区で、4歳の娘に抗精神病薬や化学物質を摂取させ中毒死させたとして逮捕され、その後、姉と父親も中毒死させたとして、逮捕・起訴されている夫婦について、警視庁が、母親にも化学物質を摂取させ中毒死させたとして、きょう22日に再逮捕したことがわかりました。 細谷健一容疑者（43）と妻の志保容疑者（38）は2023年3月、二女・美輝ちゃん（当時4）に抗精神病薬の「オランザピン」や化学物質の「エチレングリコール」を摂取させ殺害したとして逮捕されたほか、健一容疑者の姉・美奈子さん（当時41）と父・勇さん（当時73）に「エチレングリコール」を飲食物に混ぜて摂取させ、殺害した罪で起訴されています。 細谷容疑者の周辺では、不審死が相次いでいて、警視庁は捜査を続けていましたが、2018年1月に死亡した健一容疑者の母親・八恵子さん（当時68）についても2人が共謀した上で「エチレングリコール」を摂取させ殺害したとして、警視庁がきょう22日、殺人の疑いで再逮捕したことが捜査関係者への取材でわかりました。 八恵子さんが入院していた際のカルテの数値の変化が「エチレングリコール」を摂取した際のものと考えて矛盾がないこと、また当時2人が使っていたインターネット通販のアカウントで「エチレングリコール」が購入されていたことなどから、警視庁は夫婦の逮捕に至りました。 警視庁は志保容疑者が勇さんと八恵子さんに対して不満を抱いた上で、2人で共謀して、勇さんが生前に経営していた会社の経営権を狙って犯行に及んだとみて調べを進めています。