子育て家庭に食洗器を無償貸与、パナソニックと平川市が提携…子育て支援と食洗器の普及図る
青森県平川市は、家電大手のパナソニックと「子育て支援及び男女共同参画の推進に向けた実証実験」を行うことを決め、3日、連携協定を結んだ。パナソニックが食器洗い乾燥機(食洗機)を子育て中の市民に無償貸与し、家事負担軽減などのデータを収集する。
パナソニックが提供するのは、市価8万9000円前後の据え置き型食洗機。来年1月27日~4月20日の12週間使用してもらい、市民のアンケート調査を通じて、家事負担の軽減度合いなどを調べる。対象となる市民は高校生以下の子どもを育てている39歳以下の家族世帯や1人親世帯。30世帯を今月18日~来年1月10日に募集する。
パナソニックによると、食洗機を使うと、一般家庭で年間3万リットルの節水が可能となり、190時間あまりの家事時間を短縮できるという。ただ、食洗機の国内普及率は30%程度で、今後は50%にまで引き上げるための課題を浮き彫りにしたい考えだ。
平川市の長尾忠行市長は「パナソニックの技術を使い、若者世代の希望がかなう自治体を目指したい」と話していた。