「『あ、これは』と思って」 ソフトバンク今宮健太が2度の盗塁阻止で見せた名手らしい工夫とは 映像をもとに振り返る今季の好プレー
ソフトバンクを徹底取材する「西スポWEB OTTO!」、と球団公式チャンネル「ホークスTV」によるコラボ企画「鷹番が聞く!解説しちゃおっと!!」。ソフトバンクの選手自らがあの試合、あのシーンを詳しく解説してくれます。第4回はパ・リーグの遊撃手最多出場記録を更新した今宮健太内野手(33)が登場。守備の名手に、西スポ鷹番が選んだ今季のファインプレーについて振り返ってもらいました。(取材・構成=鬼塚淳乃介) ■緊急降板の守護神がベンチで…【写真】 ◇ ◇ ◇ ―7月21日の西武戦(ベルーナドーム)のプレー。源田壮亮選手のボテボテの遊ゴロを処理した。 「(評価は)微妙ですね。(ボールを)握れてなかったです。(打球は)弱めですね。しかも源田だったので、カウント的にも追い込まれてると思うので、モイネロの変化球のサインで、もしかしたら(打球は)前に来るのかなと思いながら守ってました」 ―投手が投じる球種と打者の左右やタイプから打球を予測して守っている。 「多分カットボールかスライダーだと思うんですけど。その時点で左(打者)からしたら外(角)に行く球なので。こういう(ボテボテの)打球を想定でしていったんですけど、握りがうまくできなかった。打球の中でしっかりとストライク投げられた結果アウトになったのかなと思っています」 ―握りが良くない中でも足の速い源田選手を刺せた。 「そこ(予想)がなかったら、このタイミングを見るとセーフだったかなと思います」 ―打球予測は経験を積むことで正解率が上がっている。 「もちろんやっぱ外れる時もありますけど。みんなやってると思うんですけどね。プロ入る前からショートを守ってる人たちでも、やっぱそういうのを想像しながら守ってるショートっていうのが基本線になってくると思う。結構大事なことじゃないかなと。それなくして守ってて、すごい守備する選手は逆にすごいなと思います(笑)」 ―7月30日の楽天戦(楽天モバイル)、詰まった後方への小フライを捕球した。 「詰まってくる打球だったので、飛ぶタイミングっていうのは正直芯で捉えられるより正直難しかった。特にこれは(モイネロが)ノーヒットでずっといってた展開だったので、(捕球して)『よっしゃ!』と思いましたけど、すぐ打たれましたね(笑)。逆に言えば結果論なのでちょっと分かんないですけど、これがヒットになってて、次のバッターが浅村さんだと思うんですけど、結果的には点につながる可能性になったところだったので、よかったかなと思います」 ―捕ってから難しい体勢ですかさず一塁に送球した。どのタイミングで見る。 「基本的にはボールを見てる段階でランナーも目に入るので。ある程度こっち(二塁側)に出てきてるなっていうのは見えたので捕った段階で投げられる体勢だったら投げてみようかなと思いました」 ―詰まった当たりは何回やっても慣れない。 「慣れないというか。難しい。やっぱり遅い打球を意識して速い打球を捕るっていうのが、どうしても難しい。バッティングと一緒で、まずは真っすぐを意識しながら、変化球を対応していかないといけないのかなと思う。バッティングで言うなら、変化球を意識して真っすぐを打つというのは、ほぼほぼ無理だと思う」 ―インパクトの瞬間を一番しっかり捉える。 「そこが一番だと僕は思ってます。ある程度コースであったりとかっていうのを想定しながら、ここに飛んでくるんじゃないかなと思いながら、常に守ってます」