「投手・大谷翔平」が2試合で無失点、21奪三振も準決勝で韓国に逆転負け〈2015年・第1回プレミア12〉
11月9日に開幕する野球の国際大会「ラグザス プレミア12」は今年で3回目の開催となる。日本代表「侍ジャパン」は2015年の第1回大会で3位、19年の第2回大会では優勝し、今回は連覇を狙う。過去の大会の日本の戦いを振り返る。 【表】日本代表が入るグループBの試合日程
第1回大会(2015年11月)
「プレミア12」は15年に第1回が開催された。日本代表にはこの年に沢村賞を受賞した前田健太(広島)をはじめ、パ・リーグで投手3冠を達成した大谷翔平(日本ハム)、菅野智之(巨人)、則本昂大(楽天)ら各球団のエースが並んだ投手陣に、打線は山田哲人(ヤクルト)、筒香嘉智(DeNA)、中村剛也(西武)、中田翔(日本ハム)らが中軸を担った。
韓国がアメリカに完勝で初代王者に
6チームによる1次ラウンドB組、初戦の韓国戦では先発の大谷が6回無失点、10奪三振の好投を見せ、ライバルに5-0で快勝。メキシコとベネズエラにはサヨナラ勝ちするなど5連勝で1位通過すると、準々決勝でプエルトリコを破って準決勝に進出。1次ラウンドの再戦となった韓国戦では、先発の大谷が7回1安打無失点、11奪三振とまたも快投を見せ、8回を終えて日本が3-0とリードしたが、9回にリリーフ陣が打ち込まれて3-4の逆転負け。3位決定戦ではメキシコをコールドの大差で破って意地の3位を確保した。
決勝は金賢洙、金広鉉ら、その後、メジャーリーグでプレーする選手を擁した韓国が、マイナーリーグの若手中心の編成で勝ち進んだアメリカを8-0で破って初代王者についた。
大会の個人表彰では日本から坂本勇人(巨人)が最優秀守備選手、大谷が最優秀防御率、中田が最多打点に輝いた。(所属球団は当時)
▽1次ラウンド
日本5-0韓国[バッテリー]○大谷、則本、松井-嶋[本塁打]坂本(ソロ) 日本6-5メキシコ[バッテリー]前田、西、大野、牧田、増井、○沢村-嶋、炭谷[本塁打]中田(2ラン)日本4-2ドミニカ共和国[バッテリー]武田、○小川、山崎康、S松井裕-炭谷日本10-2アメリカ[バッテリー]菅野、○則本、山崎康、増井、沢村-嶋、中村悠[本塁打]中田(3ラン)、松田(満塁)日本6-5ベネズエラ[バッテリー]西、大野、牧田、○松井裕-嶋、中村悠※日本は5連勝で1位通過