行正り香さんに北欧インテリアを学ぼう!40,50代のリフォームにもおすすめな必見アイデアを京都のマンション実例からご紹介
料理研究家であり、インテリアの本も多数出版している行正り香さん。 6月中旬にはリノベのコツを綴った新刊の発売も控えている行正さんが、東京の自宅とスタジオのほかに、京都にも拠点を完成させました。 【写真集】異色の才能!著名な料理研究家かつインテリアデザイナーの行正さん流「大人な北欧インテリア」 マンションの一室をリノベーション&リフォームし、見事な京都的・北欧ミックススタイルへと激変。大人向けの上品なインテリアを叶えた、行正さん流のデザインポイントを教えていただきます。
和によりすぎないことで、モダンな北欧家具が調和する
「いつか土壁を使った空間をつくりたいと考えていたんです」という行正さん。北欧モダンをベースにした自宅とはうって変わって、京都のスタジオは北欧と和を融合させた空間です。 コンセプトも「イタリアモダニズムの巨匠、カルロ・スカルパが京都で住宅をつくったなら――」とユニーク。スカルパは左官や真鍮、木など有機的な素材の扱い長けた建築家で、行正さんは彼をイメージしながら北欧家具に合う和の素材を吟味。色選びやディテールをシンプルにすることで和に寄りすぎることなく、京都という街に合う北欧と和を調和させたモダンな空間をつくり上げました。 最近では、ライフスタージに合わせてマンションリノベーションをする人も増えています。行正さんならではの美しいインテリアの設えやアイデアは、年齢を重ね、落ち着いた大人のリノベーション空間を求めている人にもぴったり。 ここからは行正さんのこだわりポイントを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
【テクニック 1】土壁は絶妙なグレーに調色
「スカルパが土壁を使うなら茶室のようにするんじゃないかな」と、行正さんが選んだのは和風建築で多く用いられている聚楽壁(じゅらくへき)。 黄土色が一般的ですが、少しだけ青みを帯びたグレーを選ぶことでモダンに仕上げました。 藁すさを入れてテクスチャーを出し奥行きのある表情と質感にすることで、土壁自体が主役となってくれます。高台寺や京都の老舗旅館の俵屋などを手掛けた大工や左官職人と協業し、いくつもサンプルをつくって検討を重ねたそうです。