【特集】「オール一本勝ちで優勝できるように」パリ五輪での連覇誓い、日々奮闘 最強兄妹に鳥谷敬が直撃 阿部一二三・詩
■「同じメニュー食べて、体調や状態を観察」 最強兄妹の舞台裏
オリンピック金メダリストの阿部一二三選手と詩選手を、柔道経験者・鳥谷敬さんが直撃しました。 東京五輪では、柔道史上初、兄妹揃っての金メダルを獲得し、最強兄妹として人々の記憶に刻まれた阿部一二三選手と詩選手。しかし、柔道競技には、畳の上の勝敗だけでなく、減量との戦いも。66キロ級の一二三選手、52キロ級の詩選手も例外ではありません。 (鳥谷)「体重の制限があるスポーツだと思いますが、減量についてはどうですか?」 (一二三)「減量は8~9キロが多いんですけど、多くて10キロ減量する時もあります」 (鳥谷)「10キロ…!詩さんは、何か普段から食事に気を遣っていることはありますか?」 (詩)「私は意外と増えても、そこまで増えないので、好きなものを食べていますね」 普段、およそ55キロをキープしているという詩選手は、大会までの3週間、ランニングなどによって、3キロ減量することを目標にしています。一方、兄の一二三選手は大会7週間前から減量期間に入るといいます。 (一二三)「減量中は、白ご飯とささみを食べてますね。全部自炊なんですけど、同じものをずっと食べて、自分の体調とか状態を見ています。【今日、調子いいな】とか【体軽いな】みたいな。(減量メニューも)意外と飽きないんですよ」
■「ご飯が食べたい」 食事制限に過酷な打ち込み… 過酷な戦い乗り越え、勝利掴む
一二三選手は、減量終盤に過酷なサーキットトレーニングにも取り組みます。12種目もの激しいトレーニングを、サウナスーツの上にトレーナーを着込み、3セット。最後の打ち込みを終えると、しばらく声も出ません。 (一二三)「ご飯が食べたいですね。あと、何でもいいから飲みたいです」 8キロの減量を成し遂げた一二三選手は、頬もこけ、まるで別人のようです。 (一二三)「試合当日だと、(計量後には)もう4キロ蔵ぐらいは戻っています。僕らは、5パーセントしか戻してはいけないというルールがあるので…」 (鳥谷)「戻す量も決まってるんですね!」 (一二三)「全員、前日に計量はあるんですけど、試合当日にランダムで呼ばれて計量しないといけないっていうのがあって…。それが(体重の)5パーセントなんです」 (鳥谷)「5パーセントを超えていたらどうなるんですか?」 (一二三)「失格で試合に出られなくなります」 減量の舞台裏をうかがった後は、鳥谷さんとの柔道対決!鳥谷さんの対戦相手は、兄・一二三選手。今回は、技ではなく襟の取り合いを競います。鳥谷さんが30秒以内に、一二三選手の襟を掴めたら、鳥谷さんの勝利です。 (鳥谷)「奥襟なんて、(柔道をやっていた)小学生の頃は禁止だったから…。人生で奥襟なんか取ったことない(笑)!」 (一二三)「柔道着の袖が短いんで、鳥谷さんのほうが有利ですよ!」 実は、番組が用意した柔道着のサイズに、【なんだか、サイズ小さくない?】と不満を漏らしていた鳥谷さん。しかし、それが吉と出て、競い合いでは有利に! (鳥谷)「僕の袖が短いから、これイケるんじゃないの!」 (一二三)「それ、セコイ(笑)!」 和気あいあいとした雰囲気の中、24秒で襟を取った鳥谷さん。終始、笑顔に包まれた対決に、妹の詩選手や番組スタッフからも大きな笑い声が起こりました。