お疲れ様でした! 今季で愛するクラブを去る功労者(6)サッカーの「神様」。板倉滉の頼れる先輩
いかなる功労者であっても、愛するクラブに選手として在籍し続けることはできない。いつかは必ずチームを去らなければならない時がやってくる。今回は、これまで多大な貢献をしながら2023/24シーズンで最愛のクラブを去ってしまう功労者を紹介する。※成績は5月24日時点の『transfermarkt』を参照。
DF:トニー・ヤンチュケ 生年月日:1990年4月7日 所属クラブ:ボルシア・メンヒェングラートバッハ トップチーム在籍期間:15シーズン クラブ通算成績:302試合5得点7アシスト ボルシア・メンヒェングラートバッハ(以下、ボルシアMG)の偉大なワンクラブマン、トニー・ヤンチュケが今夏でスパイクを脱ぐこととなった。2006年に育成組織に加入して以降、ボルシアMG一筋を貫いてきたヤンチュケはまさに同クラブの生き字引だった。 ヤンチュケは2008年11月にブンデスリーガデビューを果たした。その後2009年にトップチームに昇格。守備のユーテリティプレイヤーとして、守備的MFやセンターバック、右サイドバックと複数のポジションでチームに貢献してきた。そのキャリアの中で、大津祐樹や板倉滉といった日本人選手とも共闘している。 一方で、2010年代後半に入ると怪我の影響もあって徐々にプレー時間を減少させ、近年はベンチを温めることが多くなっていた。今季のリーグ戦の出場は4試合、時間にするとわずか23分であった。だが、ユース時代にクラブの2部降格も経験した生え抜きはピッチ外でもひたむきにチームを鼓舞し、陰からクラブを支えてきた。 そんなヤンチュケは多くのサポーターから敬意を抱かれ、“フースバルゴット(サッカーの神)”と称され続ける存在である。彼はドイツA代表でのプレー経験は無く、はたから見れば地味な選手であるかもしれないが、サポーターの心に永遠に刻まれるレジェンドだ。
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